表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な事が起きたら不思議部へご相談ください!  作者: わいえむじ
不思議部と開かずの部屋
4/16

不思議部と開かずの扉 3

「さて、出発する前に先輩。」


「なに?」


「着替えましょう。」


「えー!せっかく準備したのに!」


「いやいや目立ちすぎますって」


「でも…」


「でもじゃなくて。探偵は隠すもんですよ。知らんけど」


「でもまあそうよねー」


意外と素直?


「これは君に着てもらうわ」


「まてまてまてまて」


なぜそうなる?やはりこの女は頭がおかしいのか


「だって探偵は身を隠すものでしょう?あなたが着れば私は隠れるじゃない。」


人をおとりにしないで欲しい


「絶対着替えませんからね」


「むー…もう、そんな嫌ならいいわよ…」


「じゃ、俺は部室の外に出てますから。制服に着替えてから出てきてください」


言いつつ部屋から出た後、


「はーい」


と言う返事が、扉の向こうからかすかに聞こえた。


「じゃあ今度こそ調査開始!」


「まずは何年から聞きこみします?」


「そうね、まずは…2年生からにしよう」


「まあ、何となく1組から順番に聞き込みしましょうか」


「レッツゴー!」


マジで適当なノリだがこれでいいんだろうか

さっそく第1村人(さいしょのたーげっと)発見だ。


「すみません、少し聞きたいことがあるのですが」


「ん?君、1年生か」


「はい。変な噂を聞いたんです」


「噂?どんなの?」


「開かずの教室があるっていう噂ですよ」


「そんなの聞いたことないけどなー」


「え、有名な話じゃないんですか」


「それ誰に聞いたの?」


「3年の先輩です」


「からかわれてんじゃないの?そんな話聞いたことないよー」


「そうなんですか。ありがとうございます」


うーん、騙された?その可能性もあるだろうが…もう2人ほどに聞いてみよう。


さて、結果から言おう。俺たちは騙されたようだ。出会った生徒全てに聞き込みしたが噂について知っている人すらいなかった。

あの女…まあ明日調査結果を報告する事になっている。

そこで理由を聞いてやってもいいだろう。


「先輩、というわけで俺の方は全く進捗がなかったんですけどそっちはどうです?」


「何の成果も得られませんでしたーって感じね。明日詳しく聞いてみようか」


さて、俺たちは今日の放課後を棒に振ったことになる。

入る部活間違えたかも…

騙されたみたいですね。無様ですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ