表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

みんなかくれんぼ

作者: NiO

 小学生低学年の文章を書くのって、意外と、めっちゃ苦労します。

2021年 8月 〇×日


 先生、あのね、今日は、朝から、マンションのこうえんで、いっちと、にーくんと、さぶやんと、よっちゃんと、かくれんぼをして、あそんだよ。


 そしたら、さぶやんが「かくれんぼ弱わいから、やりたくない」とゆいました。


 さぶやんは、でぶで、すぐにみつかるので、ぼくは、「さぶやんは、でぶだからなあ」と、思いました。


 そしたら、いっちが「じゃあ、「みんなかくれんぼ」を、しよう」と、ゆいました。


 にーくんが「みんなでかくれんぼするのは、ふつうじゃん」と、ゆった。


 ぼくは、「みんなでかくれんぼするのは、ふつうだけどなあ」と、思いました。


 そしたら、いっちが「おにがいなくて、みんなでかくれるのが、「みんなかくれんぼ」だよ」と、教しえました。


 よっちゃんは、そしたら、「バカみたい、みんなでかくれたら、ゲームがすすまないし」と、ゆいました。


 ぼくは、「おもしろそうだなあ」と思いました。


 いっちがかんがえた「でんしゃじん」とか「かげなげおに」とか「げんぺいボール」とかもおもしろかったからです。


 それで、男子4人と女子1人だったので、「みんなかくれんぼ」をやった。


 ぼくはいつもみたいに、木のあなの中にかくれて、外を見ていました。


 そしたら、みんなでかくれて、おもしろかったです。


 でも、だんだん、ふつうになってきた。


 でも、外に出ると、負けだと思いました。


 ぼくは、「女子のよっちゃんが、「もう終わろう」って、ゆってくれないかなあ」と思いました。




 そしたら、こうえんのまん中に、おじさんが、立っていました。




 おじさんは、「もーいーかい」と、ゆいました。


 ぼくはわからなくて「まーだだよ」と、ゆいました。


 そしたら、ぼくは、まえに、アイスクリーム工場見学で大きなれいとうこの中に入ったみたいに、ぼつぼつが出てきました。


 夏なのにぼつぼつが出て、とっても、さむかったです。


 だけどおじさんは、しょっちゅうしょっちゅう「もーいーかい」と、ゆいました。


 そしたら、よっちゃんが「もーいーよ」とゆいました。


 おじさんは、うれしそうに、顔をあげました。


 そしたら、いっちのかくれる「あなぼこ山」にいきました。


 でも、みつけられなかったです。


 そしたら、よっちゃんのかくれる「女子トイレ」にいきました。


 でも、おじさんなので、女子トイレの中には入れませんでした。


 そしたら、おじさんは、にーくんのかくれている「スポンジマット」にいきました。


 でも、みつけられなかった。


 そしたら、おじさんは、ぼくのかくれる草の木のところにいきました。


 ぼくは体を石にして、いきを止めました。



 そしたら、おじさんは「かわいいね」「いっしょにおうちに帰ろうね」とゆいました。



 ぼくはびっくりして、体にぼつぼつができて、また、いきを止めました。


 そしたら、おじさんのことばは一人ごとだったので、ぼくは見つかりませんでした。


 そしたら、こんどはさぶやんのところにいきました。


 さぶやんは、だんボールにかくれていて、でぶだったので、すぐにおじさんに見つかりました。


 さぶやんは、びっくりして大ごえをあげました。



 そしたら、おじさんが、「みーつけた」と、ゆいました。



 そしたら、さぶやんはすぐにしずかになって、おじさんといっしょに、手をつないで、どこかにいきました。




 そしたら、体のぼつぼつがきえたので、ぼくは泣きました。


 いっちも、にーくんも、よっちゃんも、泣きました。


 そしたら、お母さんたちがびっくりしてマンションのへやから下りてきた。


 いっちと、にーくんと、さぶやんと、よっちゃんのお母さんも、きてました。


 そしたら、「サブロウはどこ?」と、さぶやんのお母さんがゆいました。


 ぼくたちは、「知らないおじさんに、つれていかれた」と、ゆいました。




 そしたら、夜ごはんをたべました。


 そしたら、ぼくは、「あのおじさんは、もしかして、「おにさん」だったのかなあ」と、思いました。 


 ぼくは、「かくれんぼの「おにさん」がいなかったから、本当の「おにさん」がきたのかなあ」と、思いました。



 ぼくは、「さぶやんは、「おにさん」といっしょに、おにさんの家に、かえったのかなあ」と、思いました。

 


 ぼくは、「じゃあ、さぶやんは、じごくにいったのかなあ」と、思いました。


 終わり。

ホラー、他にもいろいろ、書いておりますよ


1週間前、ドンブラ湖のちょうど真ん中で起こった出来事について 短編

https://ncode.syosetu.com/n2024ge/


赤い救急車が、来た話 短編

https://ncode.syosetu.com/n3674fq/


駅の老婆 短編

https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/1677379/


深海の駅 中編

https://ncode.syosetu.com/n0681gj/


ブレーメンの屠殺場 中長編

https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/719360/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] さぶやんのお父さんが迎えに来たんですね 良かった良かった
[一言] 子どもって、不思議な遊びを考えついたりしますよね。うっかり鬼くらい、簡単に呼び出してしまいそうです。 三郎くんには、元気に地獄で過ごしていてほしいなあ。悪いことなんてできなさそうな子に見え…
[良い点] 子どもの文章が凄い。 そして発想がキモ怖いっ [一言] とても良かったです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ