プロローグ・3
その後、彼女の機嫌を損ねてしまい、ひと悶着があったがそれはさておき。
今現在、転生をするという異世界の常識を学んでいた。
何でも、異世界の金は硬貨だそうで、「G」というらしい。
1G……銅貨一枚
100G……銀貨一枚
10000G……金貨一枚
1000000G……王金貨一枚
10000000G……帝金貨一枚
100000000G……星金貨一枚
これが、価位だそうだ。……異世界に行くときは金貨を数百枚渡すと言われたときは、意識が飛びかけたのだが……。
それと、俺に渡す能力の解説も行ってくれた。そして、むやみに他人に見せるな、というお言葉ももらった。それ程までに強力で希少なものなのだと。
そしてある程度の道具などを受け取ることができ、今まさに、異世界に行くための扉の前にいる。
「それじゃあ、さようなら。色々とありがとな」
俺の言葉に、ゆっくりと頷き、
「また…縁があれば……どこかで……」
俺は頷きながら、扉の向こう側へと、扉を開けながら進んだ。
◇
着いた先は草原だった。
なだらかな平地に、空を見上げると、夜空いっぱいに隙間さえない満天の星空が広がっていた。組み合わせると、幻想的な空間となってそこら一体を埋め尽くしていた。
いつの間にか顔に笑顔薄く浮かばせながら、俺はこの世界での第一歩を踏み歩いた。
キャラクター紹介・1
新真川 天夜
黒髪黒瞳のイケメン。多様性な主人公。ここから先は本編で!