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プロローグ・2
「大丈夫?」
美女が優しく問いを投げかけてくる。それに、ゆっくりと頷いて、
「ここはいったいどこだ、じゃなくて、どこですか…って」
聞きたいことは数多あるが、今一番聞きたい事を俺は聞いた。すると、彼女はむっ、と頬を膨らませていた。
「他人行儀……は…やめて」
「お、おう」
若干、怒っている気がするが、どうしてだろう。
疑問に思いながらも、聞きたいことを優先した。
「それで」
「あ、うん……ここは、死んだ人を……異世界…に………転生…させる場所」
「へぇ」
話を聞いて、あまり驚かない自分に疑問を抱きながら、納得していた。そしてさらに聞きたい事柄は、
「あいつらは、無事……だよな」
「……………」
いきなり黙り込んでしまった彼女に対し、少し心配になってしまって顔を近づけると、顔を赤くしながらぽつぽつと言い始めた。
「大…丈夫……だよ」
「そうか。ふぅ、よかった」
大きく息を吐きながら、背中のソファーによりかかった。