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俺と仲間達の異世界転生からのスローライフへ  作者: シロさんズ
異世界転生+
1/4

プロローグ・1

新作スタート!

 とある都市にて、六人組の高校生が横断歩道を歩いていた。


「うりゃ」


「おわっ」


 一人の小柄な女子高生がぼーっとしていた男子高校生の胸に飛び込んだ。


「ふっふっふっ、ねえ驚いたぁ、ねえねえ驚いたぁ?」


 その小柄な女子高生、亜麻月(あまづき)香音(かのん)が笑いながら、男子高校生に問うた。


「お、おう。びっくりした~。いきなり飛び込んでくるなよ」


 飛びつかれた男子高校生、新真川(しんまがわ)天夜(てんや)が驚きながらも、ゆっくりと相手に返事をした。気のせいか、抱き着かれた時に、殺気のようなものが感じられたが、それを無視した。


「いきなり抱き着いてやるなよ、香音」


「さすがに、歩いているときは危ないですからね」


 香音が抱きついた事を優しく咎めた、大柄の男子高校生とハーフの男子高校生は、自然な流れで天夜の真横に並列して、歩き始めた。


「う~ん。じゃあ、そうするよ。今度からね」


 その返答に大柄な男子高校生、黒波(くろなみ)連夜(れんや)とハーフの男子高校生、澪川(れいかわ)蘭斗(らんと)は苦笑した。そして、先程からずっと香音を睨んでいる女子高生、天谷(あまたに)優里(ゆうり)に香音は口パクで、


『もっと、素直になったら』


 と助言した。それに頷き、勇気を振り絞って天夜に話しかける直前に、


「早くいこ~よ~」


「はいはい、分かりましたよ」


 蘭斗の腕に抱きついている女子高生、柏原(かいばら)鈴花(りんか)の要求に蘭斗が応じた。


 そのせいで、優里が話しかけるタイミングを逃し、涙目で睨み付けるも、鈴花には届いていないようで、それを見つけた連夜に、


「あ~っと、どんまい!」


「くっ、連夜に慰められるなんて」


「おいそりゃあ、どういう意味だぁ!!」


 慰めたが、皮肉を言われて叫ぶ連夜に周りが笑う。いつもの日常だった、はずなのだが……


 居眠り運転で、トラックが突っ込んで来て、


「あぶねぇ!!」


 天夜が五人の背中をギリギリ全員をして、




















                      五人の目の前で、轢かれてしまった。













「えっ」




 ◇




「うっ、ここ……は…?」


 天夜は気がついたら、小さな和室にいた。


「ここは、いったい……お、れは………そうだ、俺はあいつらの背中を押して、うぷっ」


 自分になにが起きたのか、思い出して天夜は吐いた。


 自分が轢かれた事が覚えているのに覚えだせなくて、自分が死んだ事を受け入れられなくて、そして吐いてしまった。


「はあっ、はあっ、はあっ」


『大体…は……落ち着いた………?』


 いきなり頭に響いた声に、虚ろな瞳で周りを見渡した。


 ぱちんっ、という音が響いたら、気がつけば周りは一転して応接室のような洋室にいた。驚くことに、口の中に多少残っていた嘔吐物が、無くなっていた。


 正面には、長く滑らかな金髪を垂らして碧眼で、こちらの顔を心配そうに覗き込む、美女がいた。




 ◇




「やっと、来てくれる。あのお方が、やっと」






こちらを主に書いていこうと思います。

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