<歴史>
その後、帝国は魔装巨兵が周辺の国に対して宣戦布告をした。後の歴史家たちによれば将軍たちは魔装巨兵を失ったことを皇帝へ言えず、皇帝は何も知らないまま戦争を始めたというのが定説だ。これは将軍たちが急に戦争を思いとどまるように皇帝に働きかけるようになった日が魔装巨兵を失った日の翌日からというのが根拠になっている。結局この戦争で帝国は周辺の国から一斉に攻め込まれて歴史から消えることになるが、その後の調査でもどこの国も魔装巨兵を見つけることはできなかったようだ。
しかし、近年になって新しい定説が生まれようとしている。大魔導師アンヌと魔装巨兵は、はるか東の地まで生き長らえて巫女と神として島を守っていたという説だ。
ある島の伝説で少女とともに現れた巨人が島を襲っていた海賊を打ち払い神として祀られたという話があり、これがアンヌと魔装巨兵ではないかとみられているのだ。 しかし、この伝説では一つ気になることがある。戦神とされた巨人は巫女であった女性が乗ることもなく、一人で動いていたというのだ。また、現在では神社に御神体はなく、どこかの山の洞窟の奥に封印されたとなっていて現在その巨人を見つけることもできていない。
そのため、懐疑的な意見も多くあり、これから先も帝国の魔装巨兵伝説は解き明かされないまま、調査が続けられていくことになるだろう。
最後の最後で短くなってしまい申し訳ありません。まとめきれずこのような形となってしまいました。
初めの頃に考えていた案では魔王と戦う話も考えていたのですが、ドラゴンとの戦いをまたやるようなものなのでやめてしまいました。また、内容に関してもアンヌがクーデターで殺された皇帝の孫や何らかの理由があって帝国に復讐をするため、帝国の大魔導師となって魔装巨兵を開発しているということも考えていたのですが、結局その案では最後まで書けず今回の終わり方となりました。