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02

瞳の扉の先は改札が並び濃い緑の柵が仕切りとして存在していた。


振り返れば先程までの路地裏はなくなっており施錠された鉄柵があるのみだった、構内は裸電球がまばらに吊るされており薄暗くなにか出てきそうな雰囲気だ。


《まもなく666番ホームに快速猫の爪が到着致します、危険ですので白線の内側でお待ちくださいますよう願います、尚当駅の最終ですので乗り遅れのないようお願いします》


この閉じ込められた駅で最終?乗らなければ出られないという事か、取り敢えず改札に向かい乗せてもらえるように相談してみようとするか。


駅員のいる改札に向かえば首無し骸骨が暇そうに腕の骨を外してくるくると回している、途中落として骨にヒビが入って項垂れる、かと思えば助骨を外してまたしてもくるくる、くるくると回し出す。


切符が欲しいと要件を伝えると首無し骸骨は大腿骨を外してこちらに差し出してくる、これは切符なのだろうか?視線を送ると首無し骸骨がもう片方の大腿骨で早く行けとジェスチャーしている様に見える、これであっているのか。


改札を抜けるとホーム番号が999、888、777、555・・・


肝心の666番ホームが見当たらない、どうしたものかと考えていると777番と555番の中間に鉄の処女が置かれているのが目に映る。


鉄の処女を開けてみれば白骨死体があり少しばかり驚いたがよく見ると大腿骨が無くなっている。


この空いたところに手に持っている大腿骨をはめ込めば良いのだろうか、取り敢えず選択肢はこれしかないのではめてみる。


途端に鉄の処女は勢いよく閉じ底面から赤い液体が溢れ出す...骨だけだと思うのだが何故...


気味が悪いが鉄の処女を開けてみると道が出来ており666番ホームと記載されたプレートが壁に張り付いていた、そして先程の白骨死体の手のひらに快速猫の爪の切符が関節に挟まっている。


切符を拝借して通路を抜ければ骨組だけの列車がもうもうと蒸気をあげて待機していた、この列車は何処に向かうのだろうか…私は快速猫の爪に乗り込んだ

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