第三話:屋上の灰界
長らくお待たせしました(´・ω・`*)
毎回、同じこと言ってる様な気が・・・(汗)
と、兎に角第三話!お楽しみください><;
春菜は校門の前で待っていた。
灰界が現れてから筏春と連絡をとり待っている所だ。
「あの灰界…影吏なのかな。違うよね。うん、きっと違うよ」
春菜は不安から独り言をつぶやいたが、心に巣くう不安はまったく消えてくれなかった。
そうこうしてる内に筏春がやっとやってきた。
「悪い、何分たった?」
筏春は開口一番に時間を訪ねた。
勿論、今の時間ではなく灰界が現れてからの時間だ。
「ざっと10分位、適応するまでまだ大丈夫だと思うけど…早く行った方が良いと思う」
筏春は春菜の言葉に疑問を抱いた。
「どうした?いつもの春菜らしくない」
「うん、わかってる。けど、怖いの」
「怖い?」
「影吏がね、いないの」
「ホント…なのか?」
「うん、学校ついてスグにいなくなって…」
筏春と春菜はいそいで屋上へと向かった。
≪AM8:50‐屋上‐≫
筏春達は屋上のドアを開くと、其処には筏春達が最も望んでない後景がひろがっていた。
「あぁ、何でお前が…」
「…影吏君」
筏春と春菜はただ悲しかった。目の前の真実が。≪組織≫である自分たちはヤルことしなければならない。
「影吏!」
筏春は大きな声で名前を呼んだ。
そして、影吏も筏春と春菜に気付き振り向いた。
その時、筏春と春菜は背中に冷たいモノを感じた。それは、影吏の眼を見た瞬間だった。
「邪魔をするのなら…殺すよ?」
「影吏…聞かせろ!お前は≪組織≫なのか!?」
「組織?私が?違うわ」
「よかった。違うって春君」
春菜は影吏の返事に安堵していた。が、筏春はもうひとつ知らなければならない事があった。
「逆神……なのか?」
少しの間の沈黙、その間に一匹が影吏の背に襲いかかった。
影吏はまるで見えているかの様に真上に飛び、落下の勢いでカッターナイフを突き刺し答えた。
「えぇ、そうよ」
刺された怪物が音もなく崩れていった。
「そうか…」
筏春は唇を噛み締め、一瞬の間に影吏の背後に回った。
その手には、いつの間にか銃が握られていた。
「影吏…俺は組織からお前が逆神だった場合、連れ帰るか抹殺する命令をされてんだ。だから、おとなしく来てくれ」
筏春は影吏の背に銃を押し当てた。
すると、急に影吏は笑いだした。
「ははっ、あはははは」
「っ、何がおかしい影吏!」
影吏は笑いを堪えながら答えた。
「ははっ、抹殺?私を殺すって?あはは、殺れるのなら殺ってみなよ」
笑い続ける影吏に筏春はさすがに怒りを覚えた。
「状況を解ってるのか!影吏!」
「色々、解って無いのはお前だよ。逆神の事知ってる様だったから黙ってたけど…逆だったのね。何も解ってない。それで私の動きを封じたと思ってるなら大間違い」
影吏は言い終わった刹那、筏春の喉にカッターナイフを押し着けていた。
「何か喋ったらどう?」
影吏は筏春の表情を楽しむかの様に問いかける。
「このまま横に引き抜いたらどうなるかしら、ねぇ?」
「や、止めろ…影吏」
喉に当たる冷たい感覚に筏春は冷たい汗を感じた。
すると、意外にもあっさりと影吏は筏春からカッターナイフを離した。
「殺さないよ貴方達は、殺したら影吏が壊れる」
影吏が壊れる?
筏春は影吏の言葉を疑問に思ったが、スグに言葉の意味にきずいた。
違うのだ、喋り方、行動、性格、全てが普段の影吏とは違った。
『なら…目の前にいるコイツは誰だ?』
そう思った瞬間、突如異変が起こった。
灰界が急速に広がり始めたのだ。
「な、何が起こってる!?」
筏春達が動揺してる間にも、どんどんと灰界は広がっていく。
周りにいた怪物達もいつの間にか姿を消していた。
等々、灰界が学校全体を包み込んだ。
突如、グランドから身を響かすほどの咆哮が響き渡った。
筏春はすぐさまグランドを見る。
すると其処には巨大な黒い影が佇んでいた。
と、取りあえず頑張ろう・・・私(;一_一)