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しるし3(詩集)

いたみ

作者: さゆみ


どんな人だって平等に いたみ を持って産まれてくる

泣きながら産まれてくるのは よろこびか かなしみか

生きる を受け容れてしまった いたみ なのか


無痛の日々などあるはずがないのに

人びとは痛みに慣れきってしまう

無心に時を流してしまえば 痛みを忘れられるって


人びとは痛みを誤魔化してしまう

無心に夢に溺れれば 逃げられるって


人びとは痛みを葬ってしまった

遠くて近いところ 消えてしまえって


どんな人だって平等に いたみ を置いて死んでゆく

泣きながら見送る人びとが拾うのは

生きる を全うしてしまった いたみ なのか

生きる を全うできなかった いたみ なのか






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― 新着の感想 ―
[一言]  自分はこの詩を読んで去年親知らずを抜いたとあと一週間くらい本当に痛かったことを思い出しました。  そのときもなんとか痛みを忘れようと必死にゲームをしたりして気を紛らわせようとしました。  …
[良い点] 鋭く率直な表現が詩のイメージに合っていると思います。 [一言] 突然の感想失礼致します。Twitterやランキングで見かける度に気になっていたものですから… 身に覚えがある、といった感覚…
[良い点] ∀・)見事に短くまとめてますな。 [一言] ∀・)痛みひとつでここまで世界は膨らむのか…。
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