無残になった街に現れた黒き花
四人が見た光景は…
建物や木が崩れ燃えていて火の海だった。皆、突然のことで慌てていた。気配を感じたエースが上を見ると、五人の影があった。五人とも翼があり一人は藍色の髪でポニーテールの女の子、残りの四人は悪魔のような尻尾が生えている男達だった。
するとポニーテールの女の子がフワッと舞い降りてそれに続いて四人の男達が降りてきた。
「まだまだ、どんどんやっちゃって☆」
女の子が言うと男達が一斉に地面に降り立ち、鎌や剣を持って人や建物に攻撃し始めた。
「あいつら、この街を滅ぼすつもりか。そうはさせるか!!」
四人は急いで女の子のところに駆け寄った。
「おいそこの女!!これ以上この街を壊すのはやめろ!!」
「赤髪に傷跡…間違いないわ。自分から来るなんてやっぱりお兄ちゃん達の言ったとおりだw」
「お兄ちゃん達?お前はいったい誰だ!」
「私はユリカ。三傷魔軍の悪花団団長。別名『空舞いのユリカ』よろしくね。」
「な、三傷魔軍の悪花団!そんな奴が何でここにいるんだ!」
翔樺はユリカに向かって叫んだ。
三傷魔軍――――悪魔界にいる7つの軍の1つ。三傷魔軍は弦雄団、闇紅団、そして悪花団の3つの団で形成され、3つの団長の右目には傷のような赤い模様がある。三人は同じ団長であり、兄妹でもあった。
その中でユリカは一番下だった。それでも力や能力は長男や次男とさほど変わらなかった。
ユリカは闇のような黒い翼で空を飛び始めた。エースと翔樺は剣を出し、ホワイトは鎌、ジックは弓を出した。
「お前…弓使いだったのか。」
ジックの弓は店に売っている弓とは違い、独特な形になっている。所々植物が飾れていて下には、リボンのような緑色のひもがついていた。
「あれ?言ってませんでしたっけ?私は弓使い『風弓のジック』と呼ばれています。
君こそ翔樺と同じ剣使いだったんですね。」
「あぁ、剣術も翔樺と翔夜師匠に教わってるんだからな。」
「…翔夜…久しぶりに会ってみたいものです。」
「お話しは後にしろ、来るぞ。」
ユリカは四人を睨みながら無言で片手をあげ、振り下ろしたその瞬間バラバラにいた男たちが一斉に四人に向かって襲い掛かってきた。ジックは弓を構え翔樺達は3人の男たちに向かっていき戦闘を始めた。
「悪魔かぁ…俺の敵じゃねえな。一気に片付けてやる!」
翔樺は悪魔に剣を振りかざしたがうまくかわされ、悪魔が一人、ジックに向かって剣を突きつけてきた。
「オマエ……弱そうだから早く死ねぇ!!」
「私は遠距離型ですが、そんなに近づいたら…早く死にますよ。」
ジックが放った矢は悪魔に命中し、刺さったところから植物が生えてきた。悪魔は植物を何度も払っているが何度やっても生えてき植物は悪魔を包むように隠し悪魔はピクリとも動かなくなった。
「この弓は『風弓』と言い、放った矢に当たると当たったところから植物が生えるというま、ごく普通の弓ですね。」
ジックが植物に包まれた悪魔に笑顔で言った。
「さすがジっk…オワッ!」
「よそ見をするほど余裕なんだな、男剣士」
(あ、あの悪魔言っちゃった;)ホワイトがそう思い翔樺の方を向くと、翔樺は下を向いていて動かなかった。それでも悪魔は翔樺に近づいてくる。
「男剣士だとぉ…?」
翔樺は覚醒し炎のオーラを放っている剣を悪魔めがけて投げた。悪魔に見事命中し一人は真ん中が貫通し、残りの2人は炎のオーラに触れ3人は黒焦げになり倒れた。
「俺の剣に当たっても、炎のオーラに当たっても弱い奴は確実に死ぬ……あと俺は女だ!間違えるな、黒虫!!」
「さすが翔樺。だが、怒りで覚醒するなよ;」
「真翔君。私と遊ぼうよ♪」
ユリカがエースに向かいながら鎌を出し、剣と鎌が重なり合う音が響いた。
「っ!…なら楽しもうぜ!!」
剣を大きく振り、ユリカを遠ざけ剣を構えなおした。
「ユリカは任せろ!お前らは皆を避難させろ!」
「「「了解!!」」」
三人は皆を誘導しながらあたりを見回す。植物に影響が出ないように、街の大半の建物は木造だからすぐに炎は燃え広がっていった。ホワイトが能力で元に戻すので最優先は皆を避難させることだった。
ユリカは踊りのように戦っているがエースは息を切らしながら戦っていた。
「二人は皆を願いします、僕はエースを助けます。」
「「了解。」」
ジックはユリカにめがけ弓を引き、翔樺とホワイトは街の人々を避難させに行った。
「くそ…なんでそんな余裕なんだよ。」
「エースこそ最初の威勢はどうしたの?」
エースは剣を構え直し体勢を整え、ユリカは浮遊しながらエースの首に鎌の刃の方を当てて話し、二人はしばらく動かなかった。
「おい悪魔、なぜおれの名前を知ってんだ。」
「悪魔とは失礼ね、私はユリカよ。お兄ちゃんから、あなたのこといろいろ聞いたわ。双子の剣士に習っていることも、両親のこともそして…。」
ユリカは鎌をエースの首から離し、顔を耳元に近づけた。
「…アキレアのこともね。クスクス…」
エースは最後の言葉に反応し、エースは剣を後ろに振りかざしたが避けられた。
「わぁ怖い怖い(笑)やっぱりなんかあるんだ、アキレアに。」
ユリカはクスクスと笑いながら浮遊し話を続けた。
「アキレア姉さんは関係ない!お前らがそれを知っても何も得はないはずだろ。なぜ知る必要があったんだ。」
「お兄ちゃんがあなたのこと調べたんだもん。それを私は目を通しただけよ。おかげでいろいろ知ることができたわ。あなたの弱点とかね。」
ユリカは鎌をブーメランのようにエースに投げつけたが、エースは避けた。
「あ、避けてくれたんだ、よかった。受け止めてくれたら当たらなかったからね。」
その言葉に察したのかエースは後ろに思いっきり走った。
黄色い髪のポニーテール
ホワイトがいる方へ・・・
お久しぶりです。久しぶりに投稿しました。パソコンが家にないので授業中の合間に打っていたのですごい遅くなりました。




