200文字シリーズ 嘘と思える恋。 [二百文字] 作者: 尖角 掲載日:2015/03/10 俺は物で残すっていうより、 思い出を大切にしたいっていう人だった。 お前と出かけても、写真を撮らなかった。 恥ずかしいとかじゃなく、なんとなく。 別に、写真なんていらないと思ったから。 でも、あとになって気付いた。 お前にプレゼントするだけじゃなく、 ペアとして、何か買ったりすればよかった。 写真だって、プリクラだって、残せばよかった。 でも、気付いてからでは遅すぎた。 何もないから、お前との記憶は薄れていくばかり。