桜の木に恋心
ここは、町はずれの森にある何でも屋
そこに住んでいる私、夜桜まことは妖怪の願いをかなえるため
今日も家で客を待っております
あの夢からなかなか寝付けない私・・・・・
あれから何回も寝ようとしたが寝れなかった
そうして朝を迎えてしまった
「仕方ない、起きるとするか」
私は、しぶしぶと布団から出て
布団をたたみ着物に着替える
「朝ごはーん♪」
そうです!私は、何気に料理が出来ちゃうのです!
そして朝ごはん
メニューは、スクランブルエッグとベーコンの炒め物
そんなのは、誰でもできる?
いやいやそんなことは、ないよ!
そうして朝ご飯を食べ終わって居間でくつろいでいると
シャリン、シャリン
「あの~・・・・こちらが何でも屋でしょうかぁ?」
玄関にある鈴の音とともに女性の声が聞こえて来る
「客か?」
そして私は、ハーイと言って玄関の前に立ち
「ソナタの願いは、なんだ」
これは、聞いておかないといけないこと。
むやみに玄関のドアを開けてしまうと妖怪に襲われてしまうからな
「え・・・えっと実は・・・・・人間に恋・・とゆう者をしてしまったらしいのですが」
らしいって自分の事だろう・・
と突っ込みそうになるが客に無礼は、出来ないので我慢
「そうか、詳しく話を聞こう。入っていいですよ」
悪い妖怪では、なさそうだったのでまずは、家に入れることにした
ガラッ
「ありがとうございます!!・・・・・!」
そう言って私を見た妖怪は、人だと知ってびっくりしていた
「どうした、居間はこっちだよ」
私は、縁側から客室へと移動する
客室
「私は、夜桜まことだ」
「私は、桜の木を守護する・・・桜と申すものです」
そのままだなぁと思いつつ話を聞く
「10日前から私が、守護していた桜の木に人間の男が来るようになりまて・・・・・・・
いっつも桜の前で本を読んで帰って行くんです
でもその男がとても優しそうで・・・・・他の妖怪達は、やめろと言ってくるのですが
なぜか忘れられなくて」
「なるほどな。で、その男の名前はわかるか?」
「それが・・・」
良くあるんだよなーこうゆうの
「わかった。それじゃあその男に会いに行こうか」
「!どうやってですか?」
「桜の木の前で待っていれば来るだろう?」
「・・・!そうですね!!あなた様は人ですものね!」
桜は、とっても嬉しそうな笑顔を浮かべる
私は、紋章の書いてある着物を羽織る
依頼を受けて外に出る時はいつも着るようにしている
「それでは、参ろうか」
「はい!」
桜の木前
私達は、草むらに隠れて男を待つ
「あ!まこと様!きました」
そう言って桜は、恥ずかしそうに一人の男を指さす
「あいつか?」
「はい」
桜が指さした男は、背が高く眼鏡をかけた優しそうな男性だった
「そうかでは、私が出来るのは、あいつがお前を見られるようにすることだけだ」
「本当ですか?」
桜は、嬉しそうに髪をとかし始めた
「しかし話せる時間は、だいたい1時間だ。いいか?」
「それでも話せないよりは、ましですよ」
桜は、少し悲しそうな顔をしていった
それでは、これから仕事を始めよう