はじまり
この物語は、ごく普通の村の少年が、世界を救う、そんな物語である。
とある村にて
「ジク!起きなさい!」
母親に起こされ支度をするのはこの物語の主人公【ジク・イルアール】18歳
今日はこの村に伝わる成人の議をする日である。
成人の議とは、この年18歳になる少年少女たちが村のはずれにある魔物が巣くう洞窟に入り最奥にある聖水の滝から一杯の聖水を汲んでくる儀式であり、この儀式を達成することで成人と認められ、職を持つことが可能なのである!
とりわけ職業の中で人気なのが、少年ジクも目指している冒険者なのである。
冒険者とは、人間と魔物が対立しているこの世の中において、魔物を討伐したり、ダンジョンや未踏の地を攻略したりする、要はみんなが想像している冒険者ということだ。
冒険者は人類の存続において一番重要な職であり、つねに命を懸ける仕事なのでほかの職に比べて給料が高いため人気が高く、様々な人がそれを目指すため、常に競争が激しい職である。
しかし、ジクが冒険者を目指すのはそんな理由ではなく…
「行ってきまーす!!」
『今日からおれの冒険者ライフが始まるぜ!
圧倒的な剣技で敵を圧倒!魔法を使った派手な攻撃!』
『それってめっちゃ…
かっけぇよな!!! 憧れるぜ!!』
彼の動機は不純であった。
『迷子になって敵に襲われている少女のもとにさっそうと現れてそれを退治!
そして少女は俺に惚れてそっからムフフな生活が始まったりなんて…』
『あー!すげー楽しみだぜ!』
そんなことを妄想しながら村はずれにある洞窟へ向かうジクであった。




