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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
序章 神援者たちの章

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第5話 図書館ホリゾント

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

 係長に着いて歩いていくと、青白く光る不思議なスペースに辿り着いた。


「これはワープ装置。目的地である図書館はここから遠いからね」


「ワープ装置なんてSFみたいです!」


 まさかワープ装置を見ることのできる機会が来るとは。思ってもいなかった。若干仕組みも気になるが、神か神に見初められるほどの天才が作ったのだろうから僕には理解できるわけないか。


「俺はあまり好きじゃないんだけどね、これ。長距離歩くよりましってだけで。ま、とりあえず移動するよ」


 促されるままワープ装置に2人で乗り込んだ。係長が慣れた手つきでボタンを押していく。


「アズマ君、覚悟しててね?」


 係長が僕に胡散臭い笑みを向けた瞬間、体から魂を引きはがされるかのような不気味な感覚が全身に押し寄せる。かと思ったら次の瞬間には無理やり体に魂を突っ込まれたような感覚。確かにこれは超絶不快だ。思わず膝から崩れ落ちて四つん這いになってしまう。若干吐き気の様なものがあるが、それはなんとか耐えた。


「あっはは!どう、俺がこれを嫌がる理由分かったでしょ?」


 覗き込んでくる腹立つ笑顔を軽く睨めば、さらに笑ってくる。


 すると、係長は背後から急に現れた謎のミミズクよって頭に体当たりをされ、その場に蹲ってしまった。


「痛いよアルタ君、もう少し手加減ってやつをさ」


 アルタと呼ばれたミミズクは地面に着地すると、淡い光と羽のエフェクトの様なものを出しながら少女の姿になる。腕を組みながら仁王立ちをし、係長を叱る。


「いつになっても来ないから心配して来てみればあんたは一体何をやってるの?」


 それから僕の方にも向く。僕も怒られるのではないかと身構えるも、そんなことはなく、背中をさすられた。


「はじめまして、アズマ。私はこのバカの『相棒』、アルタ。『相棒』っていうのは、物語の主人公がよく連れてる『ナビゲーター』みたいなものだと思ってくれて構わないわ。私は一応教育係みたいなこともしてるから、困ったことがあったら何でも聞いて」


 成程、係長が主人公なら彼女は暴力系ツンデレヒロインといったところだろう。と、冗談はさておき。


「こんな体勢で申し訳ありませんが、よろしくお願いします」


「気にしなくていいわ、ある意味天上世界の洗礼みたいなものだから。オフィスに入る前にはどうにかするのをおすすめするけど。死ぬほど不味い食べ物なりスープなりを飲まされたくなければね」


 その言葉を聞いた僕はなんとか持ち直し、立ち上がる。無意識に自己暗示でも働ているのか、かなり体も楽になった気がする。というか、異世界転生観測係には不味い薬を処方する薬剤師でも所属しているのだろうか。係長も痛みが治まったのか、僕とほぼ同じタイミングで立ち上がった。


「じゃあ行こうか。アズマ君が無理している可能性を考慮しなければ大丈夫そうだし」


 これは分かって言ってるタイプだ絶対。ただ、反論する気にならないし、ワープ装置の周りを歩く人々にも可哀そうな人を見る目で見られているから、出来るだけ早くここを離れてしまいたいとは思う。


「俺たちのオフィスはこの図書館の少し奥まったところにあるよ」

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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