プロローグ
――ピピッ
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『求冠者たちの物語』
全知全脳システムより≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様に以上の情報の閲覧権限を付与します。
この情報はアルタ及びフェーレスの過去について記されており、あなたが彼らについての知識を得たい場合、理解の助けとなるでしょう。
――さて、全知全脳システムからのメッセージは表示し終わったかな?じゃあ、僕の出番だね。
キミにとって「学校」とはどのような場所なのだろうか。
まぁ、ボクは「学校」という場所で学んだことがないから、キミにとってどんな場所か言われても想像しえないんだけどね。
ボクは生まれた時から役割があって、それを生まれた瞬間から理解している、ちょっと変わった存在なんだ。
この物語に登場するのは、たぶんそんなボクとキミのちょうど間くらいにあたる子たちなんだよね。
生まれた時から役割があるけれど、それについて学ぶ義務のある子たちの物語なんだ。人間ではない、「生き物」にすらなれなかった彼らのことをどうか見届けて欲しい。
これは、成績の順位を巡って争った、グリフォンとケット・シーの物語。
では最後に。
この素晴らしい物語を世へ届けるために力を貸してくれた紡ぎ手と今このメッセージを読んでくれているキミへ最大の敬意と感謝を。
――ピピッ
全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。
全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。




