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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第一章 語り手の章

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第11話 レベルアップは声高に

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「明日はヴェスティの拠点に行きたいです」


 僕は係長達に提案をする。


「うん、それでいいと思うよ。じゃあ、今夜は何をして過ごそうか」


 あっさり許諾され、僕は少し不安になった。今回の任務、係長はきっと僕が間違った行動をしても突っ込まない気だと思う。放任主義と呼ぶべきだろうか。


「ミスト、あんたって奴は本当に教育役として向いていないわね。最初から放任なんてしちゃいけないわ。アズマは確かに賢い子よ。自身の作戦の間違いにだって気付いたみたいだし。でもね、変な期待は失敗の元なのよ」


 最後の一言には、なんだか重みを感じた。まるでアルタ姉さんがそうだとでもいうような。


「分かったよ、アルタ君。やっぱり君が適任だね」


「そういうお世辞は良いの。あんたはここの係長で、みんなを引っ張っていく存在なんだから、いい加減学習してほしいわね」


 再び始まりそうな喧嘩をリアスがまぁまぁと収めた。


「とにかく、アズマ。まずは、よく自身の間違いに気づけたわね」


「まだ何も言っていないのに、どうしてわかるんですか?」


 新しい作戦についてはおいおい係長とアルタ姉さんがいるところで共有しようと思っていたけれど。リアスとヴェルスが話したのだろうか。


「そうね、なんとなく……というのが近いかもしれないわ。前の作戦の時、アズマは心のどこかでその作戦で迎えるエンディングが正しいものか疑問に思っていたはず。でも、今はそういった悩みの気配が感じられない。それだけよ」


 アルタ姉さんは「それだけ」と言うが、決してそんな言葉で表せるものではないと思う。1800年も観測行為を行っていれば、こうなるのだろうか。


「で、その新しい作戦というのは一体どういうものなんだい?」


 係長に聞かれる。


「私達もまだ聞いていないんですよね」


 リアスも興味津々といった感じで声に出す。


「僕達が『歴史家』に徹底するというのが、今回僕が新しく考えた作戦です。僕達は魔王を研究する歴史学者。調査結果を魔王を倒す勇者と共有しても、自然です。誰にも違和感を持たれません」


 係長も、アルタ姉さんも満足げにうなずいていた。


「じゃあ、ヴェスティの拠点で行うことについて、詳しく確認していきましょう」


 アルタ姉さんに促され、僕は明日の行動を確認する。


「ヴェスティの元拠点は北門を出てからまっすぐ行ったところにある泉のほとりにあります。ヴェスティが拠点にいた時と泉の位置、形は変わっていないようです。で、そこにある資料の数を見ながら、持ち帰るのかその場で記録をするのか判断すればいいのではないでしょうか」


「えぇ、よくできているわ」


 僕はホッと息をついた。このアルタ姉さんの反応は本物だ。


「今夜は、原作を読んでヴェスティが作った罠の中でも残っているものについてまとめる作業を行うべきかと」


「原作は全21巻。21巻は表現闘争によって変更されたエンディング関連のエピソードしかないから、20巻調べればいいだろう。となると、1人4巻ずつになりそうだ」


 ヴェルスからの補足が入る。21巻と考えると膨大だけれど、5人なら。僕は一人ではない。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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