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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第一章 語り手の章

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第10話 宿屋で休む

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

 アルタ姉さんはミミズクになり、リアスとヴェルスには武器形態になってもらい、宿屋へと入る。カウンターには変わらず老紳士がおり、係長は若干質問攻めにされた。


 どこの国から来たのか。どんな研究をしているのか。そんな質問に係長はバレバレの営業スマイルで答える。胡散臭さ2割増しだ。


「オーナーさん、気になるのは分かりますけど、そろそろ開放してくれません?今日着いたばかりでそろそろ部屋に入りたくて」


「おやおや、長く話し込んですまないね。ゆっくり休みな」


 なんだか僕の時と対応が違うな。若いから、子供だから下に見られていたのかも?まぁ、金は係長が払うって言っていたけど、係長が来るまでは僕がだまそうとしてるかどうかなんて分からないもんな。ふと頭の中に猫がよぎる。もちろん、シュレーディンガーの猫である。


「はぁ、大変だった……!あ、防音になるような錬金術使っといたから安心してね」


 部屋に着くなり、係長はベッドへとダイブした。2500歳以上の男性がする行動とは思えない。精神も成長しないのだろうか……とも思ったが、アムネシアさんが係長は70歳以上だったと言っていた気が……。


「アズマ、早速で悪いんだけど、地図を見せてくれない?」


 アルタ姉さんに促され、係長が寝転がっていないベッドへと地図を広げた。気を付けて広げなければ破れてしまいそうなほどくたびれてしまっていた。


「ここに発行年が書かれていますね。さっき係長がラックから取っていた新聞を見せてもらっても?」


 係長はベッドから新聞紙を投げて寄越す。しかし、ノールックで投げたせいでアルタ姉さんの頭にクリーンヒット。アルタ姉さんと係長が喧嘩を始める。


 僕達はそんな喧嘩を横目に、新聞の年号と地図の年号を比較した。差は20年ほどである。ただ、見た感じ僕達が今日目にした街とほとんど変わらない。本当にこの街は停滞しているんだな。


 確かヴェスティは街の外、北門から出て少し歩いたところにある泉のほとりに住居を構えていたはずだ。指輪を起動させ、原作を確認する。僕の記憶に誤りはなかった。それに、やや大きい泉のどのあたりにあるかも確認できた。明日はそこへ向かうことになるだろう。


 ふとアルタ姉さんと係長の喧嘩を見ると、見事に係長が撃沈していた。当然だ。アルタ姉さんは天井が高いのをいいことに、グリフォンの姿になっていたからだ。嘴で係長が纏っていたマントをくわえて彼を宙づりにしている。


 それにしても、かなり大きい。正直言うとモフりたいが、レディーの体に気やすく触れるべきではないだろう。僕もアルタ姉さんを怒らせるようなことをしたらこうなってしまうのだろうか。気を付けないと。


 僕は今度は新聞へと目を向ける。先程二人から話には聞いていた勇者選抜について何か情報が掴めるかもしれない。僕は期待を込めて新聞を開いた。しかし、そこに書かれているのは主に都での出来事であり、勇者選抜についてはほとんど記述がない。酒場で得た情報のほうが詳しいくらいだ。


 勇者が誕生しても、魔王が倒せない状況が数百年にわたって続いているのだから、感覚が摩耗してしまっているのかもしれないな。どうせ倒せないのに無駄なことを、と。だが、これが最後だ。ヴェスティはユーが倒し、何らかの方法で世界は平和になるんだ。何らかの方法というのは、僕達にも見届ける義務があると思う。


「何か発見でもした?」


 若干ボロボロになってしまっている係長から聞かれ、地図とヴェスティの拠点について話した。


「成程ね。じゃあ明日の行動について話そうか」

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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