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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第一章 語り手の章

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第6話 はじまりの街

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

 早朝に太陽が昇るのと同時に小屋を出発した僕達。魔王城から離れているとはいえ、魔物と幾度も戦闘を繰り広げる。


 基本的には僕達だけで対処するが、数が多くなると係長達も手を貸してくれた。双銃とはいえ、あまり集団戦には向いていないのだ。


 逆に係長はと言うと、鎖を錬金術で顕現させて僕が敵を狙いやすくしたり、武器形態のアルタ姉さんに鎖を巻き付けてぶん回したりと結構やりたい放題である。アルタ姉さんはどう思っているんだろう。


「ふぅ……、街に近づくほど魔物が多くなっている気がするんだけど気のせい?」


 係長が面倒くさそうにそう言った。


「たぶん、勇者と無謀な冒険者以外の一般人を街から出さないためじゃないでしょうか」


「成程ね。でも、何百年もここで徘徊していたんだ、きっともう誰もここにはこないだろうから破壊しても罰は当たらないはずだよ」


 係長は魔物の残骸にお疲れ様と声をかけながらそっと撫でた。


 その後も魔物と出会いながら街を目指して歩く。ずっと森の中を歩いていた僕達であったが、とうとうこの世界に辿り着いた時に崖から見た平原へと辿り着いた。遠くに街を取り巻く塀も見えてきた。


「あともう少しよ。平原は隠れられないからか魔物もほとんどいないみたいだし、気楽に進めそうね」


 アルタ姉さんが嬉しそうにそう言った。やっぱり係長のあのぶん回す戦い方が好きじゃないんだろうな。武器とはいえ、彼女自身なわけだし。


「王道RPGな世界観もあって、私達の初めての旅にはぴったりですね。はじまりの街が一番最初の目的地で、そこから魔王城を目指すというのが」


 リアスも心なしか瞳を輝かせている。


 ヴェルスはと言うと、声に出さないだけでかなり感動しているようだ。天上世界にいれば青空を見ることはできないし、前の神援者と契約していた時には、こんなに異世界の空気を堪能する余裕はなかっただろう。


「門はあそこみたいですね」


 僕はそう言って遠くのキャラバンの行列を指した。魔王と魔物がいるとはいえ、他国との交易は続いているみたいで安心した。きっとヴェスティは交易ルートには魔物を設置していないんだろうな。


 しばらくまた歩き続け、キャラバンが列をなしている検問所へたどり着いた。キャラバンの後ろに並べば、荷馬車の中に座っている家族から声をかけられる。世界観の割に平均年齢はさほど低くないようで、その家族の中には老婆も含まれていた。


「旅のお方ですか?どこから来られたんです?」


「実は俺達、旅ではなく研究で来ているのですよ。我が国には魔物も魔王もいませんのでこの国の歴史に興味を持ちまして」


「あらあら、学者様だったのですね。あちらの森の方から来られたということは魔物と遭ったのではなくて?」


「あはは、心配には及びません。学者とはいえ、言葉を用いずに戦うこともあるのですから。それに護身用の武器も持っておりますので」


 この場は一旦係長に任せる。僕達は教授である係長に師事する学生なのだから、出しゃばらないのが妥当だろう。


 しばらく係長達の雑談を聞いていると、キャラバンの検問は終わったようで、お先にと塀の中へ入って行った。


「次の方は……旅の方でしょうか?」


 検問を行っている兵が尋ねる。


「いいえ、隣国の学者です。この国の歴史を研究したくて」


「そうだったんですね。商人以外の方に我が国へ興味を持つ方々はいないとばかり思っておりました。ありがとうございます」


 兵は僕達にお辞儀をする。そういえば、そんな設定もあったな。ただでさえ発展が遅れているにもかかわらず、魔王という存在のせいで他国から距離を置かれている国を舞台としていたはずだ。他国を描くとややこしくなるからという理由の設定だったとは思うけれど。


 検問では軽く荷物を確認されながらも引っかかるようなものはなく、僕達は門を通過した。


 延々と続く民家に、様々な露店が並ぶ。夢にまで見た王道RPGの街が、目の前にリアルに広がっていた。

――ピピッ

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全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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