プロローグ
生前、私幸臼井は悲惨な人生だった。
父と母はギャンブルと酒が好きなネグレクト野郎だった。
愛を知らずに育った私は笑い方もわからず親のために盗みを日課にしていた
盗んだものは全て親に奪われ私はその残飯を漁ることで何とか生きていた。
見つかった時は見捨てられついには捨てられた
責任を取りたくないらしい
故に捨てて私だけが裁かれた
更に裁かれる先も問題だった
普通なら裁判や公的な機関を通すのが普通だが私はそこそこ利用価値があると考えた連中によって男たちの性欲のはけ口にされた。
男達は山賊や表社会に馴染めない連中ばかり、故に悟ってしまった。
私は親に金で売られたのだと。
貪る男たちに抵抗もせずただ受け入れるマグロになった
すると反応がないことに飽きた男達が次々と去っていく。
これだけはある意味幸運だった。もしも反応がないことでサディスティックな仕打ちをしてきていたらさすがに耐えられそうになった。
大人達の取引によって裏の人間に売られた私はそうやって切り抜けていき興味を失った隙をついて全力で逃げ出した
だが、不幸なことに逃げた途中で車に轢かれ死亡。
私の人生は何も楽しいことを知る前に幕を閉じてしまったのだ
そんな私がなんと公爵家の家の一人娘として生まれた。生まれた時から過去の記憶を持っておりまた始まるのかとうんざりしたものだ。
とはいえ、この家の人達とんでもなく全力な人達で私のこともそれはもう甘やかしてくれる。