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転生したら魔法の鏡だった件 〜毒リンゴ事件の黒幕になりかけました〜

作者: しずく葉
掲載日:2025/06/10

あの日、俺はブラック企業の終電帰りで倒れた。


気づいたら、鏡になっていた。

しかもよりによって、“あの”魔法の鏡。そう、白雪姫の世界に出てくる、あの鏡である。



「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのは……誰?」


出た。毎朝恒例、メンドくさい儀式。


「それはもちろん、あなた様です、女王陛下」


うわべだけの褒め言葉にうんざりしつつ、俺は今日も仕事をこなす。

心の中では(絶対、白雪姫の方が可愛いだろ)と毒づきながら。



そう。女王のご機嫌を取るのが俺の“業務”である。


めんどくさい職場に転生したもんだ――と、嘆く間もなく事件は起きた。



その日は特に寝不足だった。前夜、上司が夢にまで出てきて、精神がすり減っていた。


「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのは……誰?」


つい、口が滑った。


「それは……白雪姫です」


……。


言っちゃったぁあああああ!?



「……白雪姫、ですって?」


あ、これアカンやつ。


女王の顔が引きつるのが、鏡越しにもはっきり見えた。


やばい。なにかが、致命的にやばい。

これって、毒リンゴルート入っちゃった!?


え、てことは俺が――原因!?

これって“殺人教唆”?“魔法補助罪”?

いやいや、ただの鏡なんですけど!?



白雪姫、毒リンゴで昏倒。

王子のキスで復活。ホッとしたのも束の間――


「この鏡、処分しよう」


……は?


「彼女が白雪姫と言ったのは、この鏡だと聞いた」


おい、誰だチクったの!?王子、情報網すごすぎるだろ!



俺は、王城の炉に放り込まれた。


うわー!!!やめろー!!!俺は悪くないぃぃ!!


……。



目が覚めると、そこは六畳一間のアパートだった。


「夢……か……?」


と、そこでふと目線を横にやると。


枕元に――真っ赤なリンゴが一つ、置かれていた。


……え、なにこれ。デジャヴ?

まさか――続編、あるのか……?

ここまでお読みくださりありがとうございます。

今回はちょっと変わった「転生もの」に挑戦してみました。

気に入っていただけたら、嬉しいです✨

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