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思いは何層にも積み重なった雪のようでいずれは消えて春の芽吹きを知らす

小雪降(こゆきふ)り (はかな)きけれど (ワレ)シラス

 夢降(ゆめふ)()() 悲喜交交(ひきこもごも)




師走も後半

雪は降り

寒さに負けず

年の暮を見送るなり


小さな雪は吹けば飛ぶほど小さいが

景色を変える力があり

その身に合わぬ存在を印象づける


誰かが雪を夢見た

雪のように散りばめられた思い

地面に落ちる前に溶け去った

断片的な思いが

雪積もるように

何層にも重なり合って

ようやく

雪は日の出を浴びた


悲しき記憶

嬉しき記憶

悲しき想い

嬉しき想い

小雪は風に吹かれて舞う

飛び

散り

消えて

地に落ちる

何層にも重なり合った雪は

幾多の小雪が交差混交してできた

淡雪


今もこんこと降る

規則正しく

順序だっていて

終わりなし

しかし

今もコンコと降る

入り乱れても

綺麗な雪を見て

感じることが

始まりを告げる



雪やこんこ(あられ)やこんこ

降っては降っては

ずんずん積もる

山も野原も綿帽子かぶり

枯木残らず花が咲く


雪やこんこ(あられ)やこんこ

降っても降っても

まだ降りやまぬ

犬は喜び庭()けまわり

猫は炬燵(こたつ)で丸くなる



これが良いのだ


                杉乃中かう 拝

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