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心は一矢とたのしからずや、すべての人すべてのものの中に神を見る

一矢(いっし)とて 残心(ざんしん)すべて こころばれ

(しず)けさの(おと) ()(ひび)くかも



弓の稽古を遠目で観た

的に当たる気持ち良い音

ここからでは見えないが残心忘れぬ弓いる者のたたずまいは

あたりの静けさで想像する


観ている私のこころはよろこんでいる

音が響き

身に響き

空気が震えるような感覚

弓いる者の情景を想像する余地に

余りあるほどの想像が私の中を駆け巡る

はたして弓いる者の心はどうなっているだろうか

そういう思い巡らせるのもまたたのしからずや


        


すぱん    

がん     

とすっ    

ずばん    

すとっ    


一矢でも私の心を晴らすのなら

その辺の花でも私の心を晴らすことができよう

一矢の響きと同じこと


晴らすのは私次第だ

私が一矢や花の中に神を見れば心は晴れ晴れとし

心満たされるであろう

愛の中に神みるのと同じこと


今何を思うか

神と対峙するものだけが

この響きを常寿(じょうじゅ)するのだ



                杉乃中かう 拝


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