赤い糸は愛の糸
赤い糸
赤い糸は一本ではない
赤い糸は何本もあり何兆本かと星のように数え切れない
それも血液が流れるようにみゃくみゃくと動き変化している
赤い糸には種類があり
太さが違う
それはこれまでの縁でつちかったつながりであり
役割であり因縁でもある
親子兄弟姉妹の縁もあれば
親子敵のような縁もある
今生はどれだけの縁を
上手くよろこびへと変えられるかにかかっている
いや今生だけではなく過去世も来世もそうしなければならないことである
でなければ
赤い糸は一本ずつ役目を終えるように黒ずみ
悪縁として巡り続けることになる
悪い血液で血が全身に通えば病となり没していくことは想像に難くないだろう
そんなの私は嫌だね
縁は円環しなければならない
円はめぐり還る
どうすれば円はめぐり続けられるか
どうすればずっと和の状態を保つことができるか
辛いことはないほうがいい
苦しいことはないほうがいい
恨みはないほうがいい
憎しみはないほうがいい
誰もが幸せであればそれらはいらないのではないだろうか
そして誰もが幸せであればそれらはないのが真の平和な世界ではないだろうか
幸せとはなんだろう
難しい命題だ
私はわからずこの星に来たけれど
理解したのは年単位の月日を要した
なんせ幸せを知るために
幸せを手放していたのだから
この命題答え
それは「愛」だった
愛を手放し
愛することを忘れ
今際の時までずっと幸せとは
愛とはなんなのかを探していたのだ
外の景色を見て、ないのだ
だったら探してないところ
内にある
こんな簡単なことに気づけないほど忘れて居続けるなんてと私は呆気に取られたもんさ
時が来て
愛を思い出したのだ
愛はこういうことだったなと
愛を思い出し愛することにより私は
元の場所へと還ることができたんだ
これほどうれしいことはあるまい
これほどたのしいこともあるまい
すべてがすべてうれしい感情たのしい感情が満ち溢れている世界だ
愛に満ちた世界とはこういうことを言うのだろうなと
悟り続ける私にとってうれしたのしいよろこびなのだ
ずっとうれしいまんま
ずっとたのしいまんま
まさに円、縁
円環であり良縁である
止まることを知らず
和となり大和となりなりて止むことなしに
集まり広がり続ける
人に何かを学べばありがとうというのは自然なことさ
そこにいる存在が私に影響を与えることを理解し尊び感謝しているのも自然なこと
邪な欲や考え、感情が浮かべば良いか悪いか判断せず内観し、そっと消え去るまで静かにしてエゴ自我を認めて見続けているのも私なんだ
燃料をくべねばこれらは自然と消えていくんだ
そうすればこれまでの悪縁というものを剣で断ち切ることができる
良縁を私が自ら結び直すことができる
エゴ自我は排除するべきものではない
感情も粗末に扱うべきものでも振り回されるべきものでもない
そこに区別は必要ない
ただ存在を受け入れありがとうと言ってやると良い
ずっと繰り返してきたのだ
幾万年の昔から
だからもう良いよと
ずっとずっと私が欲しがっていたばかりに与え続けてくれてどうもありがとうと感謝を伝えてあげないと浮かばれないよな
赤い糸は真っ赤だ
燃えるように
だが優しい柔和な光だ
これが愛の糸で赤い糸でありたい
私は悪いことをした
良いこともしたと思う
だがそれらはどうでもいいことで
ただたんに私は他に分け与えたくて生まれてきたんだなと思う今日だった
素晴らしい人生をありがとう
生きとし生けるものが穏やかに過ごせますように
赤い糸が良縁へと愛の糸へと結び直すことができますことに心より感謝申し上げる
杉乃中かう 拝




