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私の歩み

一歩一歩進めよ

一足飛びに乗り込もうとするから

てきせつなときにてきとうな喜びが得られないであろう

一を進めるのと三を進めるのは同じでも同じでないのじゃ

一を踏むものは身を震えるに等しく

三を飛ぶものは身をすくめるに等しい

どちらがより喜びが持続するかを考えよ

今のそなたが一を踏めば明日のそなたが助かるのぞ よろこびを得られるのぞ

今のそなたが三と飛べば明日のそなたはよろこびなく 明日のそなたが九を取らざるを得ない

そなただけの人生でなくようなことになってくれるなよ

よろこびは分かち合ってこそじゃ

和して和す結びじゃ

皆一つじゃ 一つじゃ すべてじゃ

皆々特別じゃ そう創っておるから当然じゃのう


和が一生なれば すべては和じゃ

大和は和の集いなり大和なり

無限進化無限弥栄の大和合が世のすべて

和は響き他愛に響き合い 

なり鳴りて 鳴り止まぬ 大和合

他をよろこばしてみそ

大和の彼方まで

つけいるすきなく 弥栄の大合唱

よきかな よきかな

                杉乃中かう 拝


私が唄うとき あなたは観戦席で皆と共に聴いているだろう

あなたがたが唄っているとき 私は観戦席で皆と共に聴いているだろう

誇らしく歌えているか?

勇ましく歩いているか?

友と共に笑い合っているか?

人生は素晴らしいと苦楽を共にしているか?

光が差している私は愛を唄う

私の見えている景色は闇と光

真っ直ぐ差す光に道を見る

闇に覆われた影など目には入らない

劇場の闇はよろこびの中だと知っているから すべては私の味方なんだと知っている

影が差す時 光が真っ直ぐに当たっていないのだ

下を見て影を見ている 背に光を当てて

あるいは斜めに光を当てて 横顔に影をつくる


影に向き合う時 私自身と向き合っているときだ

影は切り離されていると感じている私自身の姿

とてもそうは思わないと叫ぶが 事実だから仕方ない

苦があれば楽もある 楽観視し過ぎることはないが楽観しているのだ

笑って 笑い合っている私と私


迎合 統合できた私は 再び光を見て進む

より光の光を知るために

そして踊り唄い笑い合い

最後の時を迎えて

あなたにたくすのだ


「次はあなたの番ですよ!とてもたのしかった舞台でした。ありがとうございます」

「ああ!もちろん受け継がせていただく。あなたの劇はとても、いや、大変素晴らしかった!感動した。魂の震える劇を見せてくれてありがとう。後は任せてくれたまえ。必ず、君の劇を最高のものにしてみせるよ」


そう、抱き合った私たちは入れ替わるのです。

劇は一人劇場ですが一人ではありません

舞台裏には私たち皆がいて、劇場には皆々全てが観ています

私は笑ってこの劇を卒業します

あの場所は唯一輝ける場でありました。

最大限、私のやれることを成し得たことを証明します。

なぜなら手にしている卒業証書がその証なのですから。

皆に囲まれて拍手で向かい入れてくださいます。観客も皆も愛する人たちも託したあなたにもこれ以上ないほどの大合唱の拍手で向かい入れてくれます。

涙をこらえすすり、大粒の涙をついにはぽろぽろとこぼしながら笑って飛び込んでいくんです。

一瞬一瞬生きてきた人生が走馬燈のように流れ生きてきた頃の思いを刹那に体感して、皆とひとつになったのです。


次の瞬間から舞台裏で託したあなたをわがことのように観ているのだ。

                杉乃中かう 拝

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