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女裸像は対面にて内観す

女裸像(にょらぞう)は 対面(たいめん)にて 内観(ないかん)

 (いと)しい(はな)の チラリズムかよ



日照り

陰なり

自身の体の不調を診る

影つけばそこの息が合わず

合うまで一二三祝詞を唄ながら部位を労わる


女人は私の影を写す

石である

意思である

何思いわず伝えてくるものあり

女人との対話は心地よく

時が曖昧になる

ああ

この女人は私の中の女の反映なのだなと悟る


さらに奥深く潜り込み

女人を見つめる

何も思うことなく

判断せず

ただじっと見つめ合う


影が動く時

私が動いている

日は傾く

影もほんのわずかに動き

ふと気づく

何も着ていないのに

なぜこんなにも色っぽいのか

影が黒いワンピースのように際どいところを隠している

おお

自然とは

目の前の女人は

わかっているなあ

石像であるが妙に気を惹きつけてやまない

ううむ

なぜかありがとうと思ってしまった

これが聖なる性というやつか

美しくありながら性を主張せず

見る者の性を浮き彫りにし

満足たらしめる


女人にしてみればどこ観てんのよだろうか

初対面の人にジロジロと観られたら不快怪訝だろうか

しかしその時私はこう思った


きれいですね


女人はまだ怪訝だ


あなたが美しいから思わず魅入っていました。ごめんなさい


と言えば


ふふん、見どころあるわね


そう言われたような気がして、急に恥ずかしさが込み上げてきた

私も裸同然

女人は石像だが裸で対話している気がしてならない

と思ったが一瞬だけであり

私の中の女を愛を持って私が育んでいるからこその感情だと悟る


そうして私は

私の中の女と対話し

愛の交信をしつつ愛でつつ

育んでいることを楽しんでいるのだった


私と女裸像との間に何かが確かにあったのだ




                  杉乃中かう 拝

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