3:気にしたもの敗けという言葉もあるしね…
そうこうしている内に始業の時間が迫ったので俺は零たちと3-1の教室に向かって行った
「ねぇあづみちゃん。僕が3-1になったって皆に報告した時さ…皆すっごく頷いていたよね?」
「っ?!!そ、そそそそそうだったかなぁ~~私分からないなぁ~~」
いやいやいや…あれを分からないは無理があり過ぎるだろう?
あづみちゃんだけじゃなくて蓮華ちゃんや雪ちゃん、月姉さんにさつきちゃんもだよ?
誤魔化すにはちょっと無理があるシチュエーションだと思わないか?
「そ、そう…?だったら何であづみちゃんはあんなに頷いていたの?」
「う…ウナズイテイタカナァ~~オボエテナイナァ~~」
……絶対に何かある
俺の精神年齢33歳の勘が何かあると訴えかけている
「まぁまぁ夜くん。女の子に秘密は付き物だよ?女の子の秘密を無理に暴こうとするのは良くないと思うなぁ~」
「……まぁ、ね」
蓮華ちゃんの言わんとする事も理解はできる
女の子はどんなに小さくても女性なのだ
俺が前世の小さい頃に『ウ〇コウン〇』と馬鹿言っていた時でも、女子はと言えば『アイドルの〇〇くんカッコイイ~』とか言っていたのだから、そもそも精神年齢からして違うのだ
だからこそ女の子は男の子に言いたくない事があるという事も理解はできる
出来るのだが…
(自分が当事者じゃなければこれ以上ツッコまないんだけどなぁ~…)
自分が関係している以上、どういう意味なのか気になるのは仕方なくね?
まぁ…精神年齢33歳のおっさんが小学3年生にこれ以上ダル絡みしても情けないよな…
「…分かったよ。またあづみちゃん達も言えたら教えてね」
「う、うん…夜人くんごめんね…」
そんな何かあるという裏を取ってしまいながら俺達は3-1へ向かっていった
因みに仲の良いメンバーで言うと、3-1は俺、零、あづみちゃん、蓮華ちゃん、さつきちゃんだ
りんちゃんとメイちゃんは3-3で雪ちゃんは3-2だった
「雪ちゃんいつものメンバーで同じクラスの子居ないけど大丈夫かなぁ~?」
「俺様が3-2に遊びに行くから大丈夫だ!!」
「…だね。僕も時々は行く様にするよ」
大人しい雪ちゃんにちゃんと友達が出来るのか若干不安なのは零も同じなのだろう
誰か気の合うお友達が出来てくれたら良いんだけどなぁ~…
「お、夜人。3-1の教室は此処みたいだぞ」
「そっか。…仲の良い友達が出来ると良いなぁ」
そんな事を呟きながら徐にクラスの扉を開けた
ーーーーガラッーーーー
「「「「「「?!!!!!!」」」」」
俺達が教室の扉を開けると同時に教室に居た子たちの視線が一斉に集まって来る
怖っ!!!
……いや、怖っっ!!!!
「お、夜人。ボードに席順が貼られているぞ」
そんな事などお構いなしな零が席順の貼りだされてくる場所を教えてくれる
…いや、お前メンタル強いな?!!
そんな事を一瞬ツッコみかけた
だが…イケメンの零なら四六時中この様な視線に晒されているのだろう
それに新しい教室に誰か入ってきたら視線を向けるのはごく自然な事だよね?
そう自分に言い聞かせながらボードに指定されている場所に俺は着席した
……着席した今でも多数の視線を感じても気にしてはいけないのだ




