24:考えてみたら作者、修行回嫌いだったわ…
ーーーパンパンパンーーー
運動会用の拳銃が鳴り響く
しかし保育園であれ鳴らすって珍しいよね?
この世界では当たり前なのかもしれないが…
さつきちゃんと練習し始めてから2週間後の今日、いよいよ運動会当日を迎えた
当日という事も有り、保育園児たち全員のテンションも爆上がり中だ
「夜人っ!!遂に…遂にお前を倒す日がきたな!!」
「あぁ…うん…」
「お前を倒して紅組がさいきょおだと教えてやるっ!!」
「あぁ…うん…」
「俺様が率いる紅組こそがさいきょおだっ!!」
「う、うん…」
零…楽しそうだな
お前が此処まではしゃぐとは2年前は想像すらしていなかったぞ
そんな零の宣戦布告(?)に対して後方で「「「きゃ~~」」」と黄色い声援を送る零‘sガール…
君たちは前世の俺よりも余程充実した人生を送っているよ…
「夜くん…君と戦わなければダメなのは本当に残念だよ。だけど…僕は君の為にも君と戦うよ!!」
「う、うん…蓮華ちゃんも頑張って…」
蓮華ちゃんの言っている事がよく分からないが、取り敢えず激励しておこう
だが、そんな俺の席の斜め向かいからあづみちゃんが声を荒げる
「蓮華ちゃんっ!今日だけは紅組と白組の戦いよ!!お友達だと言っても手加減しないからね!!」
「ふっ…あづみちゃんは練習の時、私に勝てていなかったとおもうけれどね」
「ぐぬぬぬぬ…」
そうなのだ…偶然なのかは知らないが、あづみちゃんと蓮華ちゃんは同じリレーに出る事になったのだ
順番はお互いに知らないみたいだが…リレーの練習時にもあづみちゃんは1度も蓮華ちゃんに勝てていない
「あ、あづみちゃん…だ、だだ大丈夫ですぅ。お、おおお大玉転がしでわ、わわわ私も頑張りますぅ…」
「雪ちゃん…」
「雪…」
因みに雪ちゃん率いる(?)大玉転がしはかなり速い
恐らく自己主張の激しくないメンバーになっており、全体の調和がとれている結果で速くなっているんじゃないかな?
…あと零が感動しているのが地味に面白い
「はい皆さん、先生のお話を聞いてくださいね~!!」
手をパンパンと叩いて先生が黒板の前に視線を向けさせる
茎中先生も運動会だから、いつものジャージ姿かと思っていたのだが…あれは新品を卸したな
「はいっ!では今から紅組さんと白組さんに分かれて移動して貰います。行進した後に練習した通り組で分かれてくださいね!!カピバラ組さんやモモンガ組さんに流石お姉ちゃんたちだと思って貰える様にしましょう!!」
「「「「は~い!!!」」」
先生の指示の下、俺達は紅組と白組に分かれて整列する
教室内は既にボルテージ最高潮だが…不味い、俺がまだそのテンションについていけてない
「夜人!!俺様とお前が隣で先頭だぞ!!」
「そ、そうだね。よ、よ~し…れ、零くん…ま、負けないぞぉ!!!」
「っ!!!お、おうっ!!!俺様だって夜人にも雪にも負けないからな!!」
半分やけくそ気味にそう言うと、零が嬉しそうに呼応してくる
それを見ると…ちょっと心が洗われてくる気がするなぁ…
(まぁこう言うイベントは楽しんだもん勝ちだ)
今日は母さんも月姉さんも来てくれてるんだから、カッコ悪い所は見せたくないしな
そう思いなおし、俺はアルパカ組が放送で呼ばれるのを教室で待った




