15:ワチャワチャ回って書きやすいし、書いてて楽しいよね
「はいそれでは裁判を始めます。被告人は前へ」
「おいっ!!ちょっ!!押すな押すな!!なんだコレは?!!」
昼休み
俺達1-A男子は美術部へ集合していた
理由は言わずもがな、零の件だ
「被告人香我美 零、静粛に」
「いや待て剣真!!何故俺はこんな目に合っているのだ?!!可笑しいだろ?!!」
「検察官」
「はい」
剣真がそう言うと同時に公理くんが徐に立ち上がりA4サイズの紙を取り出す
何か嫌に本格的だな?!!
「被告人香我美 零は気になる異性が存在するにも拘わらず、我々1ーAの誰にも情報を共有せずに陰でコソコソと婚約者作りに走っていた可能性があります。本件に関して私は被告人に対して『1-Aの和を乱した罪』で起訴いたします」
「タヒ刑」
早いなっ!!!
剣真裁判長の判決が早すぎる!!!
そして罪状が重すぎる!!!
「何故俺様がタヒ刑なんだ?!!気になる異性…って夜人っ?!!!」
そう言うと同時に零は視線を思いっきりこちらへ向けて来る
俺は思いっきり視線を逸らすが…まぁ仕方ない
ーーゴンゴンーー
「静粛に」
剣真裁判長は木のヘラみたいなのを机に打ち付けて場を仕切って来る
何かメチャクチャ本格的だな?!!
「被告人、検察からの主張を認めますか?」
「くっ!いや、俺様はまだ恋仲ではない!!婚約者という関係も築けていないのに報告する必要はない筈だ」
「タヒ刑」
「なぜっ?!!!」
「検察官」
剣真は零の絶叫を無視して、手を挙げている公理くんをさす
「先程に被告人はまだ恋仲ではないと言いました。詰まり被告人自体は恋仲になるという願望を持っていると動機の裏返しだと解釈されます。それを報告していない時点で有罪であると主張します」
「弁護人」
公理くんの主張を聞いて、突っ伏していた創くんが手を挙げる
凄いな…創くんもこの茶番(?)にちゃんと参加してるんだな…
「ん。被告人は有罪で良い」
全然弁護してねぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー!!!!
このまま零が有罪になった場合、俺が零に責められてしまう!!
ほぼほぼ俺が悪いのだが、出来るだけ穏便に済ませたい…
「だ、だがっ!!夜人だって婚約者と一緒にデートしていたんだぞ?!俺様が女子と出かけて行ったって可笑しくはないだろ?!!」
「証人」
「はい。確かに被告人はそれはもう幸せオーラ全開でデートに勤しんでおりました。私は皆さま周知の婚約者と出かけておりましたが、被告人はそうではなく、又、私達が霞むほどに甘ったるい光景が見せつけてきました」
「夜人?!!!」
筈だったが、零は一瞬俺を売ろうとしたから方向転換
ここは大人しく剣真たちの玩具になって貰おう
そして…あわよくば俺がポロッと言ってしまった事は忘れてしまって欲しい
ーーードンドンーーー
「判決を言い渡す。被告人、香我美 零は『目撃された女子との出逢いから馴れ初め、昨日のデートコースを余すことなく伝える刑』に処する。…あと追加で『甘ったるい台詞は吐いていたのならば、キメ顔で我々にそれを実践するの刑』とする」
刑が重すぎない?!!!
「い、嫌だ!!!俺様はその様な刑には屈しないぞ!!」
「なお刑の執行を拒否する場合は、1-Aの女子に我々が言いふらした後にタヒ刑とする」
メチャクチャ重すぎない?!!!
「という事で零ぃぃぃ~~???お前の甘ったるい馴れ初めをワイ等に報告しようやぁ~」
そう言いながら剣真と創、やや後方から公理くんが零を囲んで自白を促して(?)いった
俺はそれを見ながら後方から手を合わして置くに留めておいた
零、南無……




