6:頼む…頼むから自分に創作時間をください!!(尚、仕事中)
「うんっ!!やっぱりサイゼリアムは正義だね!!」
そう言いながら姉さんはチュルチュルとパスタを啜る
昔っから行儀が悪いと言ってるんだけど…こればっかりは直らないんだよなぁ~
まぁ、食べる仕草が可愛いから良いんだけど、さ
「確かに…学生にも優しい価格帯なのに、この味は凄いよね」
そう言いながら俺はモッツァレラチーズパスタを口に運ぶ
因みにサイゼリアムだとイカ墨パスタが圧倒的に1番好きだ
好きなのだが…デートにイカ墨は流石に違うだろうと思い、泣く泣く諦めたという悲しい逸話がある
いやしかし…今世でもサイゼリアムがあるとは思わなかったな…
学生は勿論、食べ盛りの子供を持つ家族に対しても強い味方であり続けるサイゼリアム
この若干チープながらも癖になる味をこの世界でも食べられるとは嬉しい誤算だった
あとは〆に甘辛チキンが欲しい所だが…まぁ我慢しておこう
◆
「お腹も膨れたし、次はどうしよっか?」
サイゼリアムを出た俺達は次の予定を考え出す
今日は美術館以外の予定は決定事項ではなかった為、取り敢えずショッピングモールに行けばどうにかなるかという軽い感じで考えたプランだったのだ
…そもそも中学生のデートなんて、お金がそんなにある訳じゃないから(小声)
「そうだなぁ…じゃあちょっとモールをゆっくり散策してみる?」
「うんっ!!良い物があったらお母さんに今度ねだってみよう!!」
「それも良いね」
何だかんだで母さんは俺達に甘い
姉さんには淑女道(?)を説く時には厳しい態度を取るのだが、それ以外の時は甘いのだ
母さんの買い物に付き合えば、ついでとばかりにねだれば買ってくれるのだから甘いと言わざるを得ないだろう
「じゃあ最初はお洋服を見に行っても良いかな?!夜人くんが好きそうなお洋服も知りたいし!!」
「そうだね。俺も月に似合う服装を頑張って考えるよ。このモールならメンズもちょっと位は置いている店はあるだろうから、俺もちょっと見てみようかな?」
「っ!!!良いね!!!じゃ、じゃあ私が夜人くんに似合うお洋服を見繕って、私色に染め上げるね!」
「は、はは…お、お手柔らかに…」
そう答えながら俺は背中に冷や汗を流してしまう
と言うのも、姉さんが俺の服を見繕う時は異常に時間が掛かるのだ…
それこそ端から端までの洋服全てを着せようとするし、組み合わせ等も拘りだすから幾ら時間があったとして足りる事は無い
まぁ、今日に関しては母さんが居ない分、多少は短く出来るだろうが…
それでも服選びが終わった後には体重が1㎏くらいは落ちてるんじゃないか?と思ってしまう
「夜人くん。じゃあ全店舗を見てみたい所だけど…時間も限られてるし、店頭で気になるお洋服を見つけたら店内に入る感じ良いかな?」
「そうだね。それで行こうか」
そんな事を2人で話しながら歩きだそうとしたその瞬間
「ちょ、ちょっと待ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
後方から甲高い声で誰かを呼び止める声が響き渡る
その声につられて思わず振り返ると、般若の様な表情を浮かべる女性がこっちに向かって駆け寄って来るのだった…




