1:何処まで書いたら最終回にするべきなんだろう…(中学、高校、大学、社会人)って悩んでる
「皆さん中間考査の方、お疲れ様でした。これより成績結果を省みて席替えの方を行います」
ーーーーざわざわざわーーーー
(きたーーーー!!)
(神様神様神様!!!)
(今回のクラス平均点、絶対あがってるよね?)
(間違いなく上がってる…。普通なら1番後方席確保出来ても可笑しくないけど、今回は自信ない)
先週に行われた中間考査の結果が発表されると合って、クラスの女子は浮足立っている
まぁ…男子側はそう言うのがないから余り浮足立つという事も無いんだけど、クラスの雰囲気に感化されて俺も何故かそわそわしてしまった
「尚、男子側も中間考査の結果で席替えする事とします。1番後方なのは変わりありませんが、机の位置が変わります。これは男子側の学力向上を意図しておりますので、期末考査の様に品性や容姿は加味されません」
おぉ…どうやら俺達も席替えがあるらしい
けれど学力のみでの勝負となると、公理くんが1番じゃないかな?
「公理くん。俺達も席替えみたいだよ」
「そうみたいだね。そうなると僕と夜人くんの一騎打ちかな?」
「いやぁ~…流石に公理くんには勝てる気がしないかな…」
まぁ実際、男性陣は席が横にずれるだけだからココロオドル的な感じはないのだが…
それでも普段とは違うイベントに若干ドキドキするのは仕方ないだろう
「夜人の隣、夜人の隣、夜人の隣…」
向こうでブツブツと言っている零は例外だな
アイツ、このイベントを心から楽しんでやがる…
「それでは学年全体の順位表と共にクラス内の順位票をお渡しさせて頂きます。全員が受け取った後に席を動いて頂きますので手荷物を纏めておく様にしてください。それでは出席番号順に声をお掛けします。」
続先生はそう言った後、「無花果さん」と1人ずつ名前を呼んで教壇前で紙を渡していく
渡された紙を見て嬉しそうな娘もいればションボリとした表情を浮かべる娘もいるが、中には「やばいやばいやばいやばい…」」とブツブツ呟いている娘もいる
(やっぱり進学校だけあって、この学校は超競争社会の縮図なんだなぁ…)
思わずそんな感想が心から漏れ出てしまう
だって女子が悲喜こもごもな感情を表しているのと対照的に、俺たち男子はそこまで切羽詰まった表情を浮かべている者は零以外は居ないのだ
「朝焼くん」
「はい」
そんな事を考えている中で、遂に男子の順番になった様だ
公理くんは先生から紙を受け取ると、中身を確認せずに席に戻ってきた
「香我美くん」
「お、おぅ!!!」
公理くんの次に呼ばれた零は若干声を上ずりながらも返事をし、票を受け取ると中身を見て崩れ落ちていた…
零、ドンマイだ…
そんな感じで俺も含めて男子も全員成績票を受け取った後、席を移動すべく手荷物を持って準備をしていた
因みに俺の成績はっと…ふむふむ…そうなった訳か…
これは俺の席の前にあづみちゃん達の誰かが来ても可笑しくないなぁ…等と考え、今度こそ彼女たちをしっかりと見ていこうと固く決意するのだった




