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【男女比1:10】もしも俺が転生したら…【俺に優しい世界】  作者: ばてぃ~
【八剱夜人進化記念編】
220/262

23:中学校の時って時代劇に嵌まったりしない?


「「「「「ゴール!!!」」」」」


「A組1班ゴールです。」


「ごぉ~る……」


あれから約70分、俺は自然を楽しむ時間も余り無い状態で彼女たちに引きずられながらスタンプラリーを行った

気持ちは半分市中引き回しの刑みたいなもんだった


前世の江戸ではそりゃ重罪人に言い渡されるわ…

お陰で疲労困憊、太股はコリコリな状態になってしまったよ…


「お疲れ様でした。A組1班はこれから休憩時間となります。昼食を取っていないのであれば昼食を取ってください。また、分かっているとは思いますが水分補給はこまめに行ってくださいね」


「続先生!!私たちは?!私たちは何位ですか?!」


「各班時間差で出発させましたので現段階では分かりません」


あぁ、確かにそうだよなぁ~

各クラスの1班から順番に出発したのだから、それ自体は真っ当な意見だ

詰まりA組の中では俺達が1番最初に出発したのだから判定は出来ないだろう


「じゃ、じゃあ現段階で私達より早く戻ってきた班はありますか?」


「現段階ではありませんね。他のクラスの中でもこの班が1番最初です」


「「「よしっ!!!」」」


め、滅茶苦茶熱血系ですね…

俺はどちらかと言えば自然を楽しみながら散策をしたかったのだが…

まぁ、自分で蒔いた種なのだから致し方なしと言った所ではあるのだが…


「よ、よよよよ夜人くん!!私達暫定1位だって!!!」


「暫定1位と言ったって、私達が最初に出発したのだから当然じゃない」


「むっ!!1番最初でも抜かれる事があるんだから暫定1位で間違いじゃないよ!!」


花咲さんの言葉に沙月ちゃんが冷静にツッコむ

このスタンプラリーで花咲さん達とも少なからず交流が出来て班員の結束は強まった気がする

花咲さんは中学1年生というよりは小学校中高学年に見えるから、どうも妹キャラっぽく感じてしまうなぁ…

そう感じているのは多分俺だけではないみたいで、皆彼女に生暖かい視線を向けている


「そっかそっか、花咲さんやったね~」


「「「「「「っ?!!!!!」」」」」


あ…やっちまった…

頭の中で花咲さんを妹キャラに変換してしまったが故に無造作に彼女の頭を撫でてしまった

それを見た班員の皆が思わず固まってこちらを凝視している…


「あ、はははは…。は、花咲さん…ご、ゴメンね…」


そう謝罪しながら、そぉ~っと頭を撫でていた右手を彼女の頭から離していく

これってセクハラ案件…?

い、いやっ!!!こ、この世界であればセーフじゃないかな…セーフだよね?セーフだと誰か言ってくれ!!


「………夜人くん」

「……夜くん」

「……夜人くん」


「………はい」


さっきまで凝視していたあづみちゃん達に声を掛けられ、か細い声で返事をする

これ絶対に怒られるヤツだわ…

下手したら先生に言われて反省文書かされるヤツだわ…


「夜人くんは此処で待機。……花見ちゃんはお話があるから、ちょっとあっちに行こうか?」


「ひ、ひぃぃぃぃぃ~~!!!!!」


何故か俺は待機を命じられ、花咲さんはあづみちゃんや蓮華ちゃん、沙月ちゃんと箔ノ島さんに市中引き回しの刑が如く、引きずられながら何処かへ行ってしまった…


まぁ…要は俺の件は有罪ではないという事だろう…

そう思い、「俺は花咲さん、ゴメンよ……」と思いながら合掌しておいた


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