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【男女比1:10】もしも俺が転生したら…【俺に優しい世界】  作者: ばてぃ~
【八剱夜人進化記念編】
219/265

22:言った結果、希望と違う様に進む事ってあるよね…


「難しいなぁ…」


そう言って自分を奮い立たせてみようとは試みたものの…中々じゃあそうですかと自分の気持ちを簡単にリセットは出来ない…

あづみちゃん達を女の子では無く、女性として見る事に未だ違和感があったりするのだ


「夜くん、何が難しいんだい?」


「っ?!い、いやぁ~な、何でもないよ、うん」


今俺たちは朝食を食べ終えて、班別のオリエンテーリングに臨んでいる

まぁ、簡単に言えばスタンプラリーというヤツだ


最初に渡された台紙に問題が書いてあり、そのポイントに向かってスタンプを押す

最後にゴールに行ってタイムを競うという様な感じだ


ただ俺としては順位で成績が変わる訳でも無いし、景品が有る訳でも無いのだから自然と触れ合いながら皆と仲良く出来れば良いな程度でしか考えていない


「夜くんって何かある時は絶対に挙動不審な物言いになるから分かりやすいよね。さぁ、何が難しいのか言ってごらんよ」


「いやぁ~…た、大した事は無いよ、うん」


「なになに?」


「どした~ん?」


「夜人くんがどうかしたのかしら?」


うぁ…蓮華ちゃんの言葉を聞いていたのか、前を歩いていたあづみちゃん達もこっちに集まってきた

いや、言えないでしょ?!!!

「君たちを性的な目で見る為に努力しようとしています!!」って…言えるか!!!

それってどんな罰ゲームって感じだろ!!


「い、いや…このスタンプラリーでれ、零の班に勝つのは難しいだろうなぁって、ね…」


苦しい!!!非常に苦しい言い訳である!!

そんな事を自覚しながらもそう言うと、意外にもあづみちゃん達はムッとした表情を浮かべていた


「……夜人くん、流石にそれは聞き捨てならないわ」


「そうね。ただ、零班メンバーの中には運動神経が良さそうだった灰被さんと時止さんが居るわ。成績は兎も角、運動神経だけで言えば…嵌まれば怖い班でもあるのは確かよ」


「だけど夜人班には僕たちや箔ノ島さん、花咲さんも居るんだ。決してそこまで悲観的になる必要は無いと思う」


「えぇ~、じゃあどうする?ヤっちゃう?ヤっちゃう?!!」


うあ…意外にも皆の闘志に火を点けてしまったらしい

俺と言えば苦し紛れにそう言い訳しただけであって、決して競争を好んでいる訳では無い

それに零に勝とうが敗けようが正直、どっちでも良いのだ


「ま、まぁまぁ…た、確かに勝つかもしれないし負けるかもしれないけど…そ、それよりもこの自然を楽しんで「「「「「問答無用」」」」」」あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!」


しどろもどろに言い訳を重ねていると、突然両手を掴まれて引きずられる

捥げる!!腕が捥げる!!!


「沙月ちゃん、次のチェックポイントは?」


「そうね…この問題の答えは…雑木林入口よ」


「花咲さん、雑木林入口はこの道であってる?」


「待ってねぇ~…うん!このまま真っすぐ行って右に曲がるとすぐだよ!!」


「じゃあこのまま行って零班どころか、総合1位を狙いましょ!!」


「「「「おぉーーーー!!!」」」」


俺の自業自得ではあるものの…俺の希望とは大分違うペースのままスタンプラリーは続いていった…

2024年も有難う御座いました!!

本年はこちらで終了となると思います。


次回は会社が始まってから以降になりますww

引き続き拙作をどうぞよろしくお願いいたします。

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