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【男女比1:10】もしも俺が転生したら…【俺に優しい世界】  作者: ばてぃ~
【八剱夜人進化記念編】
215/262

18:(閑話)テントの中の女子会(蓮華視点)


「へぇ~…それでそれで?八剱くんはどうやって解決したの?!」


ふっふ~ん!!

夜くんの英雄譚を話すのはやっぱり楽しいね!!

僕は心の中でそんな事を思いながら花見さんの相槌に答えた


「夜くんはねぇ、何と!!その上流家庭と同格である他の家に直接交渉して、更に上の人を動かしたのさ!」


「「えぇ~!!!!」」


だよねだよね!!

僕だって未だに信じられないもん


「そして加害者の子は転校し、被害者の親は離縁、被害者の子はそれからは学校生活を満喫出来たってわけ。あづみが言っているのはそう言う正しいと思ったら誰だろうと譲らない、そんな我儘な所が良いと思ってるんじゃないかな?」


そう言いながら彼女に視線を向けると、顔を真っ赤にしながら視線を逸らす

その時点でバレバレだけどね


「ただ、僕自身は夜くんのそんな所も好きだけど…時折見せる苛烈な部分が特に魅かれるね」


「「苛烈なところ?」」


「そうっ!!夜くんは2人の想像通り、非常に穏やかな男の子だよ。でもね、自分の中でのルールみたいなモノがあるみたいでさ、そのルールを破った人にはトコトン敵対心を見せるんだ。僕は…あの凛々しい、苛烈な横顔を眺めていると…どうしようもなくモゾモゾしてしまうよ」


「れ、蓮華っ!!あ、貴女っ!!」


「蓮華ちゃんって変態さんだったのね」


「「変態だ~!!」」


「むっ、失礼な!!」


いやいや、私は決して変態な訳じゃない

ただ普段穏やかな夜くんが時折見せるあの感情にどうしようもなく魅かれているだけだ

決してその感情を自分に向けて欲しいとは思っていない


やる時はやる

そのギャップが堪らなく良いんじゃないか!!!

僕は5人にコンコンと例えを交えて説明したけれど…皆は今一つ理解出来ていない様だった

悲しい…


「じゃあ次は沙月だね。沙月は夜くんのどんな所が好きなんだい?」


「わ、私?私はその…モニョモニョ」


「沙月ちゃん、口でモニョモニョ言っても分からないからね」


おぉ…あづみも自分は終わったからか、良い笑顔で沙月を煽るねぇ

だけど僕もあづみも腹を割って話したんだから、彼女にもしっかりと教えて貰おうじゃないか


「そ、そりゃ…夜人くんの事は…その…好きよ?優しいし、容姿も良いし、頭も良い。普通に男子なのにスポーツも出来るし…ぶ、不器用な所も可愛いと思うし…」


おぉ…知ってはいたけど、沙月も夜くんにベタ惚れねぇ…

ただ、僕やあづみ、雪の好感度は最早それすら超越してると思うけどね!!

そんな【前提】レベルの理由では最早私たちは彼の事を語れないレベルで愛しているのだ


「だけど…多分、1番素敵だと思っているのは…そ、その…彼って…タ、タイミングが良いなぁ…って…」


「タイミング?」


ほう…沙月は僕たちには無かった新しい理由を導入してきた

これは中々聞きごたえがあるのかもしれないと、彼女の説明に耳を傾けた


「そ、その…か、彼って…こ、困っている時に颯爽と現れて、そ、その…助けてくれるじゃない?」


「……ふむ」


確かに

言われてみれば夜くんは誰か困っている人が居る時に見て見ぬフリが出来ない性格だ

だからこそそういう風に見えるのかもしれないが…


「そ、その…夜人くんって…誰かが困っている時に現れて…助言や手伝いもするんだけどそうじゃなくて…な、何て言うのかな?よ、寄り添ってくれるみたいな…そ、そんな所が良いなぁって…」


沙月に指摘され、夜くんの行動を振り返ってみると…

確かに夜くんにはそう言う所が…ある!!!


「彼って…そ、その…困った時にあ、現れて…さ、颯爽と助けてくれるのが…お、王子様みたいだなぁって…」


沙月はそう言いながら両手で顔を覆い隠す

だが…彼女の言わんとする事は充分に理解出来る


そしてそれはあづみも同様なんだろう…

彼女も目を瞑りながらウンウンと頷いていた


そうやって夜班全員は恋バナトークに花を咲かせ、翌朝寝不足気味になったのはまた別の話だとだけ言って置こう

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