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【男女比1:10】もしも俺が転生したら…【俺に優しい世界】  作者: ばてぃ~
【八剱夜人進化記念編】
202/262

5:おいおいおい!!ラブコメモード突入なのか?!!


「それでは今から昼食を取ります。女子の皆さんは今日と最終日の昼食だけはコチラの食堂を利用します。男子の皆さんも基本的には利用できませんが、夜食等を希望する場合のみコチラの食堂を利用する事が出来ますので覚えておいてください」


「「「「は~い」」」」


「昼食後は男子は宿泊する部屋への案内となり、女子はテント貼りとなります。その後は班別による自由行動、夕食準備となりますのでお願いいたします」


「「「「は~い」」」」


「13時15分までが昼食時間となりますので宜しくお願いします。それでは…いただきます」


「「「「いただきます」」」」


和やかな空気のまま、野外学校でお世話になるキャンプ施設に到着した俺達はそのまま食堂に案内された

長机にクラス毎に向かい合って食事をするらしいが…うん、なんかキャンプっぽいよね!!


雪ちゃんは大丈夫かなと視線をチラリと向けるが…うん、大丈夫そうだな

隣の席の女子と楽しそうに話をしている分には問題ないだろう


あ…不意に雪ちゃんと目があったから小さく手を振ってみた

どうやら恥ずかしいみたいで俯いてしまったが…これぞ思春期って感じだね!!


「夜人くん、このお肉美味しいよ!!はいあ~ん!!」


「い、いや!俺のもあるから大丈夫だよ!!」


「夜くん、育ち盛りなんだから食べた方が良いよ。勿論僕のもね!」


「い、いやだ、大丈夫だから!!」


「……食べる?」


「十分な量だから大丈夫だよ!!え、何?皆急にどうしたの?!」


あづみちゃん、蓮華ちゃん、沙月ちゃんが俺に対して「あ~ん」をやたらと促してくる

え、何??最近、この御三方からのアプローチ(?)がやたらと積極的な気がするんですけど?!


「夜人、好き嫌いはダメだぞ」


「せやせや!」


「零くんも剣真も楽しんでるだけだよね?!」


ニヤニヤとした表情を浮かべる2人は絶対に面白がってる!!


「いやいやいや。幾らワイでも友達が困っとったら面白がったりはせぇへんよ(プスススス)」


「絶対面白がってるじゃん!!!」


「「「はい、あ~ん」」」


「……食べなきゃダメ?」


「「「あ~ん」」」


そう尋ねた俺に対しての回答は…言葉よりも雄弁な圧だった

先日に姉さんに食堂でさせられたのと同じく羞恥心で顔が赤くなりそうになり


「………」


パク パク パク


「「「「「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」」」」


「うぉ!!!」


俺が観念し、出された肉を食べると周囲から一斉に甲高い声が響き渡る

何事かと思い、周囲に視線を走らせるが…全員がこちらに視線を向けていた


(完っ全に見られた…1年生全員に見られた…)


思わず顔を両手で隠した俺は悪くない筈だ…


「ブハハハハッ!!!よ、夜人やるなぁ~!!!」


「うむ、流石夜人だな!!」


俺を指さして爆笑する剣真と、うんうんと1人納得しているかの様に頷く零

………コイツ等殴ってやろうかな

そんな事を真剣に考えていると、背後から人の気配を感じ思わず振り返る


「「「「八剱くん!!わ、私達のご飯もどうかな?!!」」」」


…そこには十数人の女子が目を血走らせるかの様な表情を浮かべ、お肉を持って立っていた


「…………」


俺は彼女たちの言葉を受け、無言のまま立ち上がり真っすぐと視線を向けた


























「勘弁してください」


そう言って斜め45°の綺麗なお辞儀をして謝罪した

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