1:学生の時にしか出来ない特別な事
「さて、明日からは野外学校となります。皆さんは我が校の代表として規律正しく、この2泊3日を過ごしてくれるものと期待しております」
「「「「「はい」」」」」
放課後のSHRで続先生が告げるとそれに呼応して皆が返事をする
俺も今世では初めての友達とのお泊りイベントという事で若干テンションは上がっている
「事前にお伝えしている様に、明日はバスに乗って野外広場へ移動します。到着後に昼食、その後女子の皆さんはテント貼りを行い、男子の皆さんはロッジへ移動となります。そこからは冊子のスケジュール通りに行動して頂く予定となります。」
「「「「はい」」」」
「最後に注意点ですが…野外学習は1年生全体で行う行事です。他のクラスと諍いを起こす様な事は無い様に気を付けてください。また基本的な行動は各班まとまって行う事を肝に銘じてください。」
「「「「はい」」」」
「それでは私からは以上です。何か質問は有りますか?……ありませんね?では明日は遅刻しない様に気を付けてください。本日は以上です」
「起立、礼、「「「「有難う御座いました」」」」」
ふぅ、終わった…
今日は流石に部活動もないし、明日の準備をする為にさっさと帰ろう
因みに結局俺は美術部に入った
絵を描いた物を勘違いされない程度に向上させたかったのと、基本的には自由参加である事が決め手だ
……入部届を出しに行った時は棗さんは喜びながら「私にそんなに会いたいの~?」と弄って来るし、姉さんはその夜に「あの女狐…」とはブツブツブツ言ってるしでまぁまぁCHAOSだった
しかも意外な事に創くんも美術部に入部してきた
先輩は「我が部始まって以来の快挙だわ!!!」と狂喜乱舞していたが、創くんはゲーム優先らしくて余り活動する気は無いらしい…
そういう意味では男子の参加率は余り良くないのだが…
先輩曰く、男子が毎日来る様な事なんてないのだから在籍して偶に来てくれるだけでも嬉しいらしい
まぁ、俺も出来るだけは顔を出す様にはしよう
「夜人帰ろうぜっ!!!」
「零くん…そうだね、帰ろっか」
因みに零と剣真は剣道部、公理くんは文芸部に入部したらしい
剣真は零が無理矢理誘ったらしく渋々入部したらしいが…剣道部にA組男子が2人も入部した事で非常に驚かれたそうだ
まぁこの世界の男子は余り運動が好きじゃない人が多いしね…
「C組に寄って雪も誘って帰るぞ!!良いか夜人、雪も誘うからな!!!」
「全く問題ないけど…何でそんなに雪ちゃんの名前を強調するのさ?」
「お前のそういう所だ!!そういう所が俺様が強調する理由だ!!」
「うんまぁ分かったけど…」
「お前絶対分かってないだろう?!!取り敢えず肯定しておくか的な表情してるから丸わかりだからな?!」
え?
俺ってそんな表情してた?
アイスフェイスと呼ばれていた(ら良いな)と思ってたのだが…
「夜人くん一緒に帰ろ!!」
「夜くん途中まで帰ろうか」
「よ、夜人くん…か、かえ…(ゴニョゴニョ)」
あと棗さんの件からあづみちゃん達が下校の誘いをやたらしてくる
いや、別に嫌とかじゃないんだけどね?
何かボディーガード的な役割もあるらしいんだけど…合気を習ってるから大丈夫と言ってもガンとして譲らないんだよなぁ…まぁ良いんだけどさ
「おぉ!久しぶりに全員で帰るなら何処かに寄らないか?!!」
「あ、良いわね。じゃあロクドに寄ってちょっとお話でもしない?」
「ロクドは僕達が注目されるからダメだろうな…」
「公理くん、ちょっと位は大丈夫だって!!じゃあ久しぶりにロクドバーガーにでも行こっか」
若干渋る公理くんを後押しして雪ちゃんを誘いつつ、俺達は久しぶりに全員で放課後を過ごす事にした
因みに『あぁ…なんか学生の放課後って感じで良いわぁ~』と感慨深くなったのは秘密だ




