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【男女比1:10】もしも俺が転生したら…【俺に優しい世界】  作者: ばてぃ~
【八剱夜人限界突破記念編】
133/264

41:いやぁ~…人生とはままならないもんですね


Q:A君は学び舎の教室でBちゃんに「あ、あのね…き、今日、お、お家にその、来、来ない…??」と頬を赤められながら上目遣いに言われました

その時のA君の心情を答えなさい

但し、Bちゃんは客観的事実として美少女であるものとするが小学生である

尚、A君は肉体年齢は小学生であるが精神年齢は三十路を経過しているものとする

(南大 文Ⅰ 問5 より抜粋)


A:戸惑う




いや…これは仕方なくね?

俺もこの世界に来てから早9年…男子が女子の家に行く理由は把握している

曰く婚前前の顔合わせとか余程の事が無い限りは異性の家には行ったりはしないものなのだ…


そんな一般常識を知らない筈がないあづみちゃんが俺を自宅に招く…

「あれ?俺達付き合ってったけ?」みたいな鈍感系主人公かチャラ男(クズ枠)が言いそうな台詞は吐きたくない


でも…う~~ん…多分付き合って無い…んだよなぁ~…????

多分…多分…付き合ってた?え…俺達付き合ってた?!!!

俺の自覚が足りてなかった?!

というか俺の常識とこの世界の常識が乖離している事なんて多々あったのだ

此処で俺が間違っていないという答えを導き出すのは…余りにも学習力が無いのではないだろうか?


この間、俺の熟考時間は0.6秒…

結論が出た俺はあづみちゃんの手を握り彼女の目をジッと見つめた


「あづみちゃん、分かったよ…僕はどうやら鈍感だったのみたいだ、ゴメンね。今日、あづみちゃんのお家に是非ともお邪魔するよ」


「あ…あの…ぁぅ…」


「大丈夫!!草子さんとは会った事もあるし、多少の人となりは理解してくれてると思う。僕も頑張るからあづみちゃんも一緒に頑張ろうね!!」


「は、は」


ーーーパシーーーーーーーンーーー


あづみちゃんが頬を赤らめて頷こうとするその瞬間、激しいハリセンの音が彼女の頭上で響き渡る


「あ~づ~み~」


「あづみちゃん、貴女…今何て返事しようとしたのかしら?」


「ひ、ヒィ!!!」


ハリセンを持ちながらスナップをきかせる蓮華ちゃんと、笑顔だけれども何らかしらの圧を放っておる沙月ちゃんに蹴落とされ、あづみちゃんは小さく悲鳴をあげる

………仲良いなぁ~


「夜人くん、違うんだよ。あづみと沙月と私の親が君を呼んでいるんだ。『例の件を報告したい』との事だよ」


「っ?!!」


たかだか数日で呼び出される程、何か進展があったのだろうか?

それとも予想外な事象が起こり失敗に終わったのだろうか?

どちらにせよ、この申し出を拒否する選択肢は俺には無い


「分かったよ。じゃあ学校が終わったらあづみちゃんのお家にお邪魔するね」


そう回答しながらも、俺は本格的に白冬の家に入る可能性も覚悟しなければ駄目だなぁ~…と途方に暮れる

もし失敗に終わっていたのなら……俺には最早切れる手札なんて何1つ持ってないのだから

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