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病弱な姉を養うために生まれてきた妹です。姉に婚約者を奪われました。姉を支えてくれる人がいるからあんたもういらないと親にも言われました。そんな私が幸せになるまで

作者: 佐保

「嫌みよねあんた、魔法学園に通って魔法が使えるのなんて私にえらそうに見せて」


私は寝たきりの姉に少しでも喜んでもらおうと思っただけでしたが、怒られてしまいました。

姉は幼いころに病になり寝たきりになってしまいました。


私は姉を喜んでもらおうと外の話をすると怒られ物を投げられました。

そのたび親に怒られてしまいました。


「お前はアリシアの面倒をみるために生まれてきたんだ!」


姉の面倒をみるために私を作ったと言われて、私は自分の存在価値がないのを知ったのです。


私は将来婿をとって家を継いで、結婚することのできないかわいそうな姉の面倒をみないといけないそうです。


私の人生は真っ黒でした。

でも婚約者の幼馴染みのアルフレッドがいたから耐えられたのです。


でも…。


「え?」


私は病弱なはずのお姉さまが、私室でアルフレッドとベッドインしているところを目撃してしまい凍りつきました。


お姉さまはアルフレッドと出来ていたそうです。

自分の部屋で鍵すらかけず、私を呼び出すってもうこれわざとですわよね?


謝るアルフレッド、親はそれを聞いて婚約者を取り替えればいいだけと言い切りました。姉の面倒を見てくれるなんてありがたいそうです。


私は好きにしろと言われました。魔法学園に行かされたのも婿をとり伯爵の家の跡取りになるためでしたがね。


私は家にいられなくなり、魔法学園の寮に入ったのです。


私はなにもやる気がなくなりました。あんな運動できるくらいなら姉も病弱ではないと思うんですよ。


私はまだ15で一人で生きていかないと駄目なんですよね。どうしようと思っていたんですが。


隣国で行われる魔法のコンテストでなぜかその国の王子と意気投合しまして、お友達になりました。

そして就職までお世話してくれたのです。これで生きていけますわ。


「エイミア、よければ僕と婚約してほしい」


私も魔法ギルドで働きながらも会いに来てくれる彼を愛するようになりまして、ぜひと返事をしましたわ。


あ、そういえばクリストフ王子、クリスは王太子となりまして、私はその婚約者。

変な感じですわね。

祖国に帰り舞踏会にでたとき姉と元婚約者と出会いましたが、なんであんたがここにいるのよ!と姉に掴みかかられまして…大騒ぎになりましたわ。あんたが隣国の王太子の婚約者なんて嘘でしょうと怒鳴られました。


姉は隣国の王家の人間に暴力と暴言を吐いた罪で家を継げなくなり、医師の診断で健康体とわかり牢屋にいれられ、北の修道院に送られることとなり、元婚約者と両親も連座で所領没収となりましたわ。


しかし健康体になっていたとは知りませんでしたわ、姉が北の修道院でいつまでもつかななんて思ってましたが、まあ健康な人でも数年で死ぬらしいので姉も…。

私はクリスの手を握りしめにこりと笑ったのでありました。

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