第9話
神山視点
私は廻原君が好きだ。
でも素直になれずにいつも自分を抑えている。
好きな感情に理由なんていらない。なんとか廻原君に近づきたい。
私はクラスの中でのリーダーだ。柔道を中学生の時から初めて、気に入らない奴は、ボコボコにしてきた。こんな悪い評判が多い、私はクラスでも持っとも内気な男子のひとりである廻原君に好きになってしまったのだ。
そんなある日の放課後、私達はそれぞれ愚痴をこぼしていた。
そして、廻原君がムカつくという話題が発展してしまい、私は青ざめた。
どうしよう。このままじゃ私、廻原君を!
そして私達は廻原君の後をつけ、ひとりになったとこを狙い、フルボッコにした。私は内心、泣きたくなった。
そして私は帰ったふりをして、廻原君のところに戻る。
そしてちゃんと謝ろうとした。
でも、本心からはかけ離れた言葉をだしてしまい内心、自己嫌悪する。
私が言いたいのはこんなんじゃない!
廻原君は冷めた目で見て、横を通る。
廻原君は、中学生の時からそうだった。
自分以外の人間には全く興味が無いという表情。目がいつも死んでおり、表情も変えない。心が、からっぽなんだろう。
その心の中に私だけくらいなら、入れてほしい。
私は彼の表情の変化がどうしても見たくて、また心にもない事を言ってしまった。どうして私はこんな性格なのだろう。
すると彼は私が見切れない程のスピードで私の首を掴んだ。
私は必死にもがく。柔道で鍛えているのに全く話にならない。
彼の顔は、今自分がしでかしてる事とは全く関係ないような無表情で見上げている。
「てめえ!うざいんだよ!消えろ!雌豚が!」
私の中でなにかがはじけた。
愛しい人に罵声を浴びせられ、涙がでてきそうだ。それでも私は耐える。
早く謝らないと。
早く謝らないと。
それでも私は本心ではない言葉がでる。
彼がどんどん離れていく。
それでも私は諦めない。未来の夫の為にも、廻原君の為にも、彼の感情を取り戻し、私は彼と添い遂げる。




