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第8話

廻原視点

帰り道、みんなと別れて独りで帰ってると、無性に喉が渇いてきた。すぐ近くの公園に、自販機があったのでそこでお茶を買って、ベンチに座り飲む事にした。

お茶にはいろんな種類があるようだが所詮、お茶はお茶だと僕は認識している。

そんなどうでもいい事を考えていると、目の前に何本もの足が見える。僕は顔をあげると、頬に衝撃が走った。僕の体は後ろに飛ばされる。


多分、殴られたのだろう。


目の前には10人くらいの女の子の団体がいた。

女の子達は僕を取り囲み、殴るわ蹴るわの俗に言われる集団リンチだ。 僕がその気になればこの人達を3分も満たぬうちに抹殺できる。

でも僕には、感情が殆ど無い。もうじき、欠落してしまうだろう。どうでもいいけど。



「廻原お前さあ〜いつもだんまりしててムカつくんだよ!」


「廻原君ってせっかくの美形なのに、どうしてあんなやつらとつるんでるのお?」


「本当にかわいそうな子〜。生きる価値無いんじゃないの?」


「ほんとほんと〜。こうなったら私刑だよ私刑!」



みんなが口々に何か言ってるが、お腹が痛いし足も痛い。こいつらの戯れ言につきあうのも面倒になってきたので、囲みを押しのけ、帰ろうとする。 ところが、後ろから首根っこをつかまれてまた引き戻される。

そうか。こいつらは同じクラスの奴か。眼中に無いからわからなかったな。



「なに逃げてんのよ〜。このまま帰すと思ってるのお?」



思ったより、長くなりそうだな。僕は殴られ蹴られながらも、押しのけて帰ろうとすれば、つかまれて引き戻されるを繰り返した。


女の子達も興ざめしたのかそのうち飽きて、帰っていった。

僕は体中の痛みに耐え、身なりを整理し、家に帰ろうとした。 すると目の前に女の子が立っている。先程、僕を虐めてたリーダー格的な奴だ。名前はしらない。

僕をニヤニヤ眺めなている。背は僕と同じくらいかな。


「随分と、派手にやられたじゃない。まあ仕方ないよね。あんたは生きる価値も無い、ゴミなんだから。」


僕には怒なんて感情はめったにない。あまり人と話した事ないのでどういえばいいかわからない。とりあえず僕はこう言った。



「そうなんだ。」


腹が減ったから、もういい加減、帰らないと。これ以上、話をしてる暇などない。僕は横を素通りして帰ろうとしたが、また首根っこを掴まれた。 先程から首根っこを掴んてたのはこいつだったのか。



「なんで、なにもやり返さないの?今は私、ひとりなんだから大丈夫だよ?」


僕は時間の無駄だと感じたので、さっさと帰ろうとする。


また掴まれた。



なんか邪魔だな。



「それとも私が女だからやり返さないの? ほんとヘタレだね〜君は。」


見かけだけで人を判断するとは。これだから浅はかな考えを持つ人間は嫌なんだ。

でもこのままではらちがあかないので、とりあえず話題に乗る。


「じゃあどうすればいいの?」



「そうねえ・・・例えば、首掴んで上に持ち上げて、うざいんだよ!って言ってみてよ。まあ、私は柔道の段持ちだから無理だろうけど。」







僕は言われた通りにやった。女の子は蒼白な顔をして震えている。まさか自分がこんな目にあうなんてとでも思ってるのだろうか?。どうでもいいけど。



「僕に怒りの感情表現があったら、お前もさっきの人達も殺してただろうな。」


僕自身も興ざめしたのでさっさと帰る。



「ちょっと!待ちなさいよ!」


何か喚いているが、どうでもいい。


帰ったら傷の手当てをしないと。


そういえばあの子は僕の横となりの席だったか。

確か名前は、神山かみやまともか だったか。

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