第42話
明朝。
日はまだ射しておらず8人の狂楽者達が、己の欲求を満たす為に萩原の家に襲撃を仕掛けようとしてる。
「ウヴァルの奴、バックレやがったか。使えねえ奴だな」
「まあ、いいじゃないか。セエレとあたしは、右に回るから」
彼等は予定調和のように互いに家を包囲する。
バアルとサブナクは玄関から
ウィネとハーゲンティは地下から
アンドラスとセエレは右側から
カイムとヴァルファーレは屋根から
「僕の情報だとメイドと偽ったプロの傭兵達が多数いる筈だ。戦いは余り得意じゃないから、ヴァルファーレが先に突入してくれ」
「へいへい、わかりましたよ」
無線から、バアルの声が伝わる
(お前ら、4時になった瞬間、突入するぞ)
全員から了解という声がいちいち伝わり、バアルは溜め息がでた
(俺はリーダーの柄じゃねえのになあ…)
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00.
長い明朝が始まった
萩原視点
「時斗様!侵入者です!」
いきなりのもの音と、メイド達の悲痛な叫びによって私は目が覚めた。
複数の音からして、どうやら廻原達ではなく、斎藤達の仕業だろう。
斎藤め、血迷ったか?
これしきの騒ぎで慌てまくるほど我々は脆くは無い。
夜宵は日本刀を手に持ち、私からでも解る夥しい殺気を身に纏いながら、
「時斗様、命令を。私が一人残らず蹴散らして参ります」
「いやまて、この状況では私が本丸といったところだ。複数のメイドをこの部屋の付近に居させ、夜宵も私のそばにいろ」
夜宵は赤面しながら渋々、私の言うことに従った。戦いたい気持ちは解る。だが最終目的は私の護衛だからな。
カーテンを開け、外を眺めた。
まだ暗いな。
日が射したら引き分け
それまでにケリがつけばよいのだかな




