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第40話

談話室で、九人の男女が集合していた。

かといって各々、自分の趣味に没頭しており、談話室という場所の意味があまりない。


9人には、この程度の沈黙は返って心地良いくらいなものだ。


そして、テレビ番組にかじりついていた、ダートサブナクが本題を出した。


「で? 誰が行くんだよ? ハーゲンティ、斎藤のやつはなんて言ってた?」


「電話で話をしてた内容からして、子供ふたりな筈ですよ。私としては、カイムは必須。もう一人はセエレが適役かと思いますが」


「いっそのこと、全員が行くってのはどうかな?」




「ヴァルファーレ、適当な事言ってんじゃねえよ。全面対決じゃねえからこういうのは地道にやればいいんだよ」


サブナクが、ヴァルファーレの案を軽くあしらう。ヴァルファーレはムッときたのか、直ぐにゲーム機を目に通しはじめた。


「まて、サブナク。ヴァルファーレの言う事にも一理ある」

横からバアルが助け舟をだした。


「一度真正面に衝突して、下手したらどちらかが潰れるというパターンもそれはそれで面白い」


「なあ、バアル。お前は頭がいいが実は馬鹿じゃねえの?」


「私はそれで構わないよ。ちまちました事は向いてないからねえ」

バアルとサブナクの対話にアンドラスが割って入る。


最初は自分とセエレに向けられていた話をカイムはようやく喋り始めた。



「本当は僕だけでもいいけど、実際の所、強がりにしか聞こえないんだろうからなあ……。セエレをつれてもやっぱりキツいだろうし、僕としてはみんなといきたいんだけど。セエレも賛成でしょ?」


セエレは眠気眼で頷いた。







斎藤視点



「あいつらめ…何をもたもたしてるんだ」

カイムは必須。あとひとりはなんとかすればいいだろうに。

僕は早速、ハーゲンティに電話をした。


「斎藤様。どうかなさいましたか?」


「カイムともう一人、そうだな……セエレを送りこめ」


「一応、全員で行こうという話し合いになってきてるのですが…」


全員だと?


いや、まてよ…こいつらの実力を図るのは丁度いいかもしれない。萩原の所で万が一全滅したとしても、その場合はこれまでだったという事だ。


変わりなんていくらでもいる。


現代社会も同様だ。


「よし、全員でいってこい」


「わかりました」



…………さて、と



「ウヴァル」


「なんだ?」



「お前には別の用事をやってもらう」


「なんだそれは?」


「廻原のところに行ってこい」






藤間視点




私は今、ウィネと恋愛相談をしている。ウィネは前からいろいろな事で意気投合して、唯一無二の親友となった。


ウィネは普通に可愛いのに、自分の事を僕と呼ぶのが惜しい



「で?美希は、遊輝君と最近話す機会がなくて寂しいんだね?」


「うん。遊輝君は私の物になってから一緒に同居して、もう焦る要素はなにひとつ無いハズなんだけど」



最近なんだかなあ…遊輝君は私を見るとき、私の向こう側を見てるような感じだからなあ。

あの廻原って子よりは感情が働いてないし、まあ比べる事自体がおこがましいんだけどなあ。



「まあそう焦る必要はないさ。時間をかけてゆっくり自分色に染めていくといい」


「うん、ありがと」


やっぱりウィネはどんなときでも私の味方だ。



そう…どんな時でも




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