第4話
ホームルームが終わり、一時間目の準備に取り組む。時間割表に目を走らすと、どうやら体育のようだ。
僕にとって、体育などをやってると反吐がでる。孤独が好きな僕には不向きの授業だ。だから僕はいつも見学している。要するにサボリだ。
他の四人も、僕と同意見なのだろう。僕達は体操服に着替えながら、無理してるかのようにギャーギャー騒ぐクラスメートを哀れみに満ち足りた視線を向けた後、さっさと現地に向かった。
高崎視点
俺は、体育の授業を見学しながらいつものように考える。
普通とは一体、なんだ?
周りの人間は普通という言葉をよく使うが普通なんて、個人の考えによるだろう。
周りの人間は、自分の発言に責任を持たない。なんでもかんでも知った被った言葉を使い、俺の頭を悩ませる。
特に一番悩ませる言葉は、“普通”という言葉だ。
俺は頭が良い。容姿もなかなかだ。なのに周りの人間は俺に仲間意識など持たず、俺に嫉妬と羨望の眼差しを向け、俺を見えない壁で隔離しようとする。
俺が成績優秀だからか?
ならば、努力して追いつけばいいだけの事だろう?
俺の顔が良いからか?
それはもう、生まれ持っての才だからなあ。残念でした、ハハハ。
それとも、俺が普通ではないからか?
ならば言わせて貰うが、お前らの言う“普通”の定義に合わせると、俺自身が駄目な人間になってしまう。
元々、俺は人づき合いなんて好きじゃなかった。親からはあらゆる教材科目を頭に叩き混まれ、毎日勉強漬けの日々だった。そんな時、あいつら四人にあったのだ。俺はあいつらと同じ匂いを感じた。
仲間意識?
いや違う。
あいつらも俺と考える事が似通っていた。それだけだ。
故に俺はそいつらの不良グループに入った。
こいつらと一緒なら俺が頭を悩ませる、“普通”という単語を見いだせるかもしれない。
その間までせいぜい、利用させて貰おう。
それは他の四人も考えているのは同じだろう。
せいぜい利用価値しかない。
俺達、五人の絆なんてその程度だ。
ん? 授業が終わったな。少々、考え過ぎたようだ。
他の四人は、先にいったようだな。
俺も戻るとするか。
あ〜答えがみつからねぇ。マジ、どうしよ俺。
そうだ!まずはトイレに行こう。最近やってなかったからなあ。
久しぶりにやるか。
リストカット。




