第26話
廻原視点
物事には何らかの疑問が生じる
僕、意外の奇人狂人達が殺人を導いた当事者だ。僕も含むが、僕は奇人でも狂人でもない。
一応事件のほとぼりが冷め、休校解除の知らせが家に届き、神山と共に学校へと向かっていた。
確かに騒ぎは静まっていた。
だが別の地区で殺人が続いてるのだ。
恐らくは僕たちの行いを真似た模倣犯だろう。流石に今回は関係ないから関わる必要性も無い。
神山に問い詰めてみたが、やっていないと言った。
最近、平凡と非凡の区別がつかない僕は末期だろうか?
教室に着くといつも通りのメンツがいた。僕たちが入っても気にした様子は無い。僕もそれはありがたいので、さっさと自分の席に着く。
神山は、自分の荷物を机に置いた後、僕に寄り添ってきた。
・・・・正直、邪魔。
「廻原君~、自販機で何か飲み物買いに行こ」
「やだ。めんどい」
「もお~。そんなこと言わずにさあ~」
「君達、静かにしろ。モーニング珈琲が不味くなる。」
「単に、ブラックが飲めないだけだろ萩原。」
「ハ、何を言ってる廻原。飲めなかったら最初から買わないさ。」
「あ~そうかよ。」
少し気分が悪くなってきたから神山の言うとおりに何か飲み物を買う事にした。
教室をでる際に高崎が、神山を睨んでいた。
あの時僕はなんとか、神山を退いて遠回しに自宅へと帰った。標的は高崎に向いたらしい。
神山の説明では、高崎を追ってた後萩原まで登場して、二対一では不利になり、戻ってきたという。
その後、説得するのに大変だったが。
最近、自分の中で変化が訪れている。それが何なのかは解らない。
「ねえ、廻原君は何にするの?」
僕はホットのお茶を選び、ガチャンという音から、お茶を取り出した。
「ごめんね廻原君。高崎君をしとめ損ねちゃって。」
「気にするな。お前でもやれるかどうかは解らん相手だからな。」
神山は、ちょっと驚いたような顔をしてコクリと頷いた。
僕は次の標的を斎藤にしようと決めている。傍観者だかなんだか知らんが、その立場を利用して一番、余裕ぶっこいてるのは斎藤だ。
殺す事が僕の望みではない。殺すだけじゃ答えは得られない。
とにかく、今は下手に動かない方がいい。
高崎視点
俺の睨みを一蹴した神山の奴は、そのまま廻原と、一緒に出ていった。
どうしたもんかな。
今、俺達の中で立場が一番悪いのは俺だ。
廻原と神山は協力体制だ
斎藤には協力者がいる。
萩原は坂井を蹴散らしたから、立場的には優勢だ。
最近、俺は何もしていない。このままでは今度は俺が、答えを見つける為の出汁にされてしまう。
よく今まではリスカなどをして自分探しに老けっていたが、最近ではどうもやる気が失せる。
死なんて怖くない。
答えを得るために自傷行為に走ってるんだ。
リスカは以前から意識するようにしていた。だが今となっては意識すらもしていない。
「高崎、そろそろHRが始まるぞ。何を妄想してる?少し疲れてるんだな・・・。睡眠薬を、たらふく飲んで寝るんだぞ」
「黙れ。現状では俺が一番不利なんだ。神山にもマークされてるし・・・。どうしたもんだか」
「ふむ、まあそう気にやむ必要は無い。骨は拾ってやる。そしてお前の骨壺にキモスの三文字を血塗りでなぞってやる。」
時間の無駄だな。
俺は萩原の奇言を無視し、HRの準備をした。
まもなくして、廻原と神山が戻り。斎藤の奴も教室の隅で音楽を聴くのをやめ、席に着いた。そして、その他大勢のクラスメートが集まり、HRが始まる。
それにしても、斎藤の協力者って誰なんだ?
萩原によると、最近になって同居したという。
斎藤視点
昼飯は美希が作ってくれるので、気長に待った。
この学校には入れないから、僕が体育のとき、女子生徒の制服を奪って、美希に渡した。これで潜入してもバレないだろう。
「遊輝君、おまたせ!」
「遅かったね。じゃあ早速、食べるか。」
美希の飯は美味かった。まあこれくらいはできないと僕の協力者は務まらない。
「遊輝君、これからどうするの?」
「どうするって?」
「今後の活動だよ」
「もう他の奴らの顔は覚えたよな」
「うん。よければ、家の組織使って、みんな消してあげようか?」
「いや、別にいい。最もそいつら使っても、かてないだろうがな」
「じゃあ私が動くしかないかあ~」
どいつもこいつも、僕の操り人形だ。廻原達にはもっと踊ってもらわないと面白みがない。
明確な答えを持たない僕は、暇つぶしに今日も美希と夜中で“人を殺しにいく”
殺す間際に相手の目を見て、僕はようやく満たされる。
なんて反応すればいいか解らないあの表情、最高だ。
最近では事件が多発したから、“別の地区で殺している”
さて、昼飯もそろそろ終わりだな。
次は斎藤と藤間の夜外活動です。




