表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/43

第22話

高崎視点




「じゃあやはり、坂井の奴は・・・。」


昼飯時に俺と萩原と斎藤は、どうでもいい事だが、共に食事をしてる。俺はあの現場にはいなかったから、真相を聞いているのだ。

ジャムパンをかじりながら萩原は、だが殺したのは私じゃないと言った。

だとすると、斎藤が?

斎藤に聞いてみると、僕は自慰に没頭してたから殺してはいないとぬかしやがった。それなら廻原か?と問うてみると萩原が、可能性はある。あいつは途中で斎藤から別行動をとっていたらしい。と言う。


「まあ、私の手で殺してやりたかったが、正直あの場は逃げて正解だった。坂井が相手では何かしらの傷は負った筈だし、なにより予想外のトラブルが起きたからな。」

萩原はそう言い、斎藤をじろりと睨む。

「仕方ないだろ?気持ちよかったんだからな。溜まるモノは常に出さないと体に悪いだろう? ん?なんだその目は萩原。殺意が見え隠れしているが、僕はまだお前と殺り合うつもりはないぞ?」


「ふはは。麻薬中毒者には羞恥心という物は無いようだな。ならば今、ここで貴様の体が蹂躙されようとも何も思わんのだろう?」


「あはは。生憎、僕は男には興味がないんだよ。気持ち悪い。失せろ。ホ・モ・サ・ピ・エ・ン・ス」


俺は二人の格闘を冷ややかに観賞し廻原に直接、聞き出す事にした。



別に廻原が坂井を殺したとしても、俺はどうもしない。あえてするならば、賞賛の言葉でも贈ってやるか。

廻原は直ぐに見つかった。昼飯は食い終わったらしく、教室に戻ろうとしてるようだ。


「人間は言葉の重みが解らない・・・。」


ん?あいつは何を言ってるんだ?まあいい、話に合わせてやるか。白々しく話しかけ俺は、


「その意見には賛成だな。」

廻原が意外そうな面持ちで俺を見る。


その瞬間、俺の遥か前方の方に殺意の波動が放たれた。

俺は本能で悟る。

これは間違いなく、廻原じゃない。俺を標的にしてる。


あの後、俺は廻原から坂井の事を聞き出し、奴の会話に合わせて気を紛らわし、逃げるように去った。


廻原でもないとすると、一体だれが?坂井の野郎はどこぞの変質者にでも殺されたのか?


だとしたら益々、今回の件に俺は失望した。



見損なったぞ坂井。

まあもとから見損なう、人格を持つ奴だったが。

それにしても。




さっきの殺意を帯びていたあの視線。



あれは一体、何だったんだ?



神山視点



廻原君がいなくなった後、私は彼を尾行していた。

私は廻原君を自然体で受け止めたい。

私の言いつけも聞いてほしいけどね。


にしても、酷いなあ廻原君は。

私にあそこまで言わせても頑なに拒むなんて。

未来の妻に恥をかかせるなんて夫として失格だよ廻原君!


あんまり我が儘が過ぎると・・・・


私もそろそろ、我慢できなくなっちゃうよ。


まあこれもそれも、廻原君の周りにいるあの三人が悪いんだけどね。

高崎君萩原君斎藤君。


坂井君はもう殺しちゃったから、次は誰を殺しちゃおっかな~。グフフ。

障害を踏み越えて、築き上げる二人の恋。

なんて素晴らしいの!


待っててね廻原君。まだまだ私の課題は山積みなの。



私は、明るい人生計画を模索しながら、ストーキングしてると、例の害虫が廻原君の前に出た。確かあれは、高崎君だったっけ。


糞、あの野郎・・・。今、真夜中だったら、直ぐにでも殺しにかかるところだ。

私は、体に殺気をみなぎらせ、あの害虫に見えない光線を飛ばす。そのまま二人は、教室に戻っていった。



ああ! 駄目! 駄目だよ廻原君!そんな害虫と一緒に歩いちゃ!私よりもそんなゴミ相手がいいの?


そんなの駄目。絶対に駄目!。どうして私の言う事が解らないの? 私の愛がまだ足らないというの?



私は放心しながら教室に戻った。担任からは安全対策の為、一定期間の間、休校にするとのことだ。


私は担任の話など聞かずに、廻原君との日常を思い浮かべる。



ウフフ、廻原君。



私の愛が足らないのならこの休みの間、徹底的に愛してあげるからね。



廻原君とふたりっきりの休日期間。


私はこの休日の間に、どうやって廻原君を私のモノにするべきか考える事にした。



後、もうひとつ。



次の標的は“高崎君”にした。




彼は顔は良し、頭は良し、体格も良し。だけど常に孤独な人だ。


だか彼は幾度となく自殺を繰り返している噂があるらしく、とてつもなく近寄りがたい。


あんたみたいなイカレタ奴、私が成敗してあげるわ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ