表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/43

第18話

廻原視点




四時間目が終了し、僕は屋上で食事をする。神山が朝の内に帰ったので久々に独りきりだ。




それにしても・・・・




二時間目が終わった後、萩原が僕たちに話し掛けてきた。


「みんな。悪いが今日は一緒には帰れない。」


僕と高崎と斉藤は別にどうでもいいという顔をしていた。



あっそ



という感じだ。



強いて思うところがあるなら・・・



萩原は何かを覚悟したような顔だった。


恐怖してるようにも見えた。



萩原は僕に目線を合わせ、何か伝えようとしていたが、話は終わりと言わんばかりに、僕達は自分の席に戻った。


なにを恐れてるかは知らないが結局、僕達にとってはどうでもいい事だ。


萩原はいつもの薄笑みを浮かべると自分も席に着いた。




あいつは何が言いたかったのだろう?

どうでもいいけど、何かあるな・・・。



「知りたいか?」




振り向くと、そこには斉藤が立っていた。




斉藤視点




僕は今、廻原と一緒にいる。別に、廻原に会いたかったわけではない。


麻薬の効力がキレかけてきたので、誰にも見られない屋上で接種しようとしたのだ。


案の定、廻原がいたが。



「斉藤、お前は何か知ってるのか?」


「まあな。ていうか、萩原本人から聞いたよ」



「それで?」


「もしかしたら、今日中に坂井の奴が襲撃しに来るかもしれないんだ」


「坂井が?へ〜、あいつも一皮剥けたと思いきや、二皮も剥けたか。で、萩原の奴はどうなんだ?さっき、怯えていたような感じでもあったが。」



「まあ、あいつにとっては武者震いだろ?」


たがあいつには勝ち目があるのだろうか?

僕は心の中で思う。

萩原は人殺しで答えを求めるような奴じゃない。答えを見つけないと、殺されるだけだぞ?


本人曰く、覚悟はできてるらしいから、答えは見つけたのだと思う。



まあとにかく。

僕は廻原に伝える。


「僕は傍観者だからな。今日はどちらかが確実に死ぬだろう。あいつらどちらかの最後を見届けるために、萩原の後をつけるつもりだ。廻原、お前はどうする?」



「どうでもいいけど・・・・と言いたいが、少し興味があるな・・・・」


「まったくだ。本当に馬鹿だよあの二人は。まあ、あの二人が弱ってたら僕が両者とも、殺すという手段もあるしな。」


「黙れ斉藤。萩原の奴には借りがある。僕が直々に手を下さないと気が済まん。」


「ほう?じゃあ万が一の時、萩原はお前に譲ってやるよ。代わりに坂井は僕が殺すから。」



「わかった。そういえば、高崎はこの事を知ってるのか?」


「一応僕が教えたが興味、まるで無しと言った感じだ。」



「そうか・・・役者が揃わないのは残念だが、僕達だけでも行くか。」


「まあ、あのふたりには楽しませてもらうか。じゃあ廻原、僕はこれで・・・」


僕は屋上から出て扉を閉めた後、含み笑いをした。


高崎は使えなかったが、廻原はどうにか利用できる。


できれば、僕が萩原坂井、ふたりとも殺してやろうと思ったが、廻原が参加する事で作戦を変更する必要があるな。廻原を殺す必要は無いが、欲に目が暗めば・・・・。



廻原も殺してやりたいな。






坂井視点



夕方。俺は私服のままで学校に入り、げた箱で萩原の靴を調べた。奴はまだ学校にいる。


俺の心臓がドキドキしている。恋文を出すときはこんな感覚だろうか。


萩原に会いたいというドキドキ。


萩原に会って、話をしたいというドキドキ。


萩原に会って殺したいというドキドキ。


萩原に会って殺してあいつを俺の“永遠”の物にできるというドキドキ。



萩原・・・俺はこんな気持ちは初めてだ。


今、俺は青春の真っ最中だ。


萩原のげた箱に“俺なり”の恋文を置き、俺は現地にて待った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ