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Maskedfear ONLINE  少女は理不尽を望む《更新再開》  作者: わさびねぎ魔
セカイノカタチ
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 計画の全貌 準備中② 親友はお見通し

祝せよ?更新再開!


一カ月と数日にわたる長い休養期間を過ぎに更新を再開いたしました。


まだ読んでる人がいるかもしれないので一応エタらないでおきます。


ええ、エタりませんとも。

「ふふっ」


 少女(親友)は笑う、心から笑う。

何が愉しいか?何かが可笑しいか?


 違う、そうではない。

ただ、楽しみなのだ。彼女は、初めて人間(同族)を理解することが出来るかもしれないから。


「あんなにも、嬉しそうに笑ってる」


 見据える先には、親友(同族候補)がいるのてあろう高台の方角。そこには、彼女から見て緑と、茶色の樹皮と土、僅かな花びらの色彩が写るばかり。

 決して、彼女は親友を見詰めているわけではない。

その心には、想いを馳せるという言葉がとても似合いだろう。


「やっぱり、優しい娘」


 優しさは、慈しむ心は、美徳だ。

彼女は、彼女の親友の清らかで健やかな心根に愛情を覚える。


「本人は気付いていない、けれども、やっぱり。あの娘は()()()()()()()()()()()()()()()


 とても、可笑しそうに彼女は笑う。

酷く稚拙で、されど真っ直ぐなその清廉さに。

彼女は、笑う。何故笑う?それは、彼女にさえ解らない。


―――だが、確かに解ることはあるよ。私は、今を楽しめている。


 彼女は、馬鹿にしているだとか見下すだとか、コメディを観ているのだとかとは全く違う、それを知った自分が可笑しくて、嬉しくてたまらないのだ。


「この世界は、私達に似た人間の集まる場所、必然として私達に生きやすい環境であるのは当然として、私達にとって大切なことを多く教えてくれる」

「今は、解らないけれど」

「でも、きっと………」


―――私達は、この世界を愉しめる筈よ


「だって、此処には多くの望みと、依り多くの苦難が溢れている。きっと、思うようには行かない」


 塁は先の見えない状況に願わくはこの時間が出来るだけ永く続くようにと祈る。そう、宗教さえ知らぬ現代人にして財閥令嬢たる彼女は、珍しく祈った。


「いえ、ある意味では、思い通りかしら?」


―――だが、今迄とは違う。自らの力の大小に関わりなく訪れる展開が楽しみで仕方がないよ。


「ふふふ、愉しいわ!嗚呼、なんて愉しい!!此処でなら、私達は縛られても良いかも知れないのだから!!願わくは、あの娘も、私と同じに………」


 見た目に反して妖しく艶やかな雰囲気を滲ませ口許を引き裂き《ヒメ》は笑う。


「ふふふ、ふふ、ふふふふふふふふ………」


………ふと、土を踏み締める音が僅かに耳を擽る。


 ヒメハナバチが後ろを振り返るとそこには巨駆の水鳥が立っている。


「おお、ヒメ!やけに嬉しそうだな?何か嬉しいことでもあったのか?」


―――あらら、もしかして聴かれちゃったかな?


 塁は瞬時にヒメハナバチとしてRPを再開し気と、そして表情を引き締める。


「あら、ロマン。ええ、とても嬉しいことがあったのよ」


 取り敢えずは態度は変えずに接するヒメハナバチ。

そして、ローマンの様子を伺いその伺いづらい顔の造形からも解る程能天気な表情に、聴かれていないか聴いていたとしてなにも考えていないだろうと考え安心しつつも、内心は表情に一切現れない。

 一切の動揺なくここまでを瞬時にこなす処は流石の鉄面皮ぶりである。


「そう?かそれは良かった」

「あら、ありがとう」


 ロマンの言葉に素直に例を返すヒメハナバチ。

つい、期待しているとはいえ麗奈以外の者に心から礼を返してしまったヒメハナバチは、自身の言動に驚きつつどこか嬉しげに笑う。

 早速、鉄面皮が剥がれている。


「ところで、貴方は私に何か用事かしら?」


 特に害はなかったとはいえ、事態の発展をこれ以上させないためにヒメハナバチは話題を変える。


「ああ、チョイと手伝って欲しいことがあってな、その説明にロゥに会いに行く積もりだっ剥がれているたんだが、その前にバッタリとな」


 これにローマンは追随し、ヒメハナバチは一先ず安心を得る。


「あら、何をする気かしら?」

「ああ、村には面白い本があってな?それには丸太で戦う超戦士が特に頻繁に出てきて、それが村では人気なんだ。只一つ村にある少ない本の中では子供達に大人気でな」

「ふーん。やってみたいの?」

「応!帰ったらチビに聴かせてやろうとな」


 ローマンは何処か緊張した声色で応える。


「なら、良いのではないかしら?ロゥも手段は問わないでしょうし、そうなればあの娘に出来ないことは殆ど無いようなものだもの」

「おう、行ってくらァ」


 そう言うとローマンはヒメハナバチから麗奈の居場所を聞き出し、どういう仕組みか()()()()()ながらその場を後にする。


「………」


Side 麗奈 False name ウォンド nickname ロゥ


「あれ?ロマン?何か用事?」


―――手に持ってるのは頼んだヤツだから、何か不足の事態ってことではないよね


 麗奈は何用かとローマンを見遣る。

素早く繰り返された瞬きは目が乾いたわけではなく、驚いた拍子に瞑られている。


「ああ、ヒメの奴には話したんだが、やりたい事というかやってみたい事があってな」

「ふーん。で?」


 ローマンの望むことに多少の興味を覚えた麗奈は先を促す。


「ああ、実はな………」


カクカクしかじかREVOLUTION!!


「と、まぁ、そんな感じで少しばかり遊びたい(弄びたい)んだァが…………良いか?」


 ローマンはいざ提案し我儘が通るか様子を伺っている。


「んー。まぁ、とち狂って(戯れて)も失敗はしないなら構わないよ」


―――所詮はゲーム。何度でもやり直しは出来るようにデザインされているからね、気になるところはローマンとの関係性や今の私の生死がどう扱われるかだけれども………まあ、後でヒメに聴いてみれば良いかな


「但し、本当にとち狂った(ふざけた)考えだけれど限度は弁えてね」


―――失敗しても良いけれど、無様だけは晒したくない。なにより、不服というか、ね


 麗奈はそんなことを考えつつも、ある程度は自由にやるのはロマンの立場としては当然だろう、そう考え許容する。


「おーけぃ、おぅけぇ、任せとけ」


 にやり、という表情の後にニコニコとした弛んだ表情で嬉しげに笑うローマンは、今迄麗奈が見てきた中でもかなりのご機嫌な表情に写る。


―――まぁ、いっか。ゲーム(娯楽)だし、ね。何かを尊重するのも、悪くはないかな?ふふふ


 そして、ローマンが嬉しげに笑いながら立ち去った後に麗奈は自らの企てへと意識を移す。


「ふんふふんふふん」


 機嫌良く麗奈はハミングを口ずさむ。愉しい、というよりは殆ど暇………寂しさのようなもの………を紛らわせる目的ではあるが。


「よし、完成」


 書いてもいない汗を年頃の少女らしく気にしながらも満足げに麗奈が見詰める先には、到底年頃の少女が造り出した口が裂けても可愛らしいモノとは思えない、有り体に言って趣味の悪い装置の数々が並んでいた。


「よくある自殺用の装置を少しアレンジしたものだけれど、中々の出来映え」


 先ずは、大きな穴。

丁度、ドラム缶の一回り程大きめほどのサイズであり、腰から嵌まれば背骨がじわじわと折り曲げられへし折れ絶望と共に死するであろう遥かなる過去に於いて簡易的な自殺装置の一つであるソレ。


 ソレは、利点として一度実行に移せば自らの意思では抜け出せない自殺補助装置。

 穴の底には、丁寧に敷き詰められた石槍がある。

それは針のように死ぬ間際迄犠牲者を苦しめる、只てさえ背骨をじわじわと折り曲げられる苦しみに加えて肉を突き刺す苦痛が加えられた悪魔の発明。


 それも、他者から一方的に嵌められる気分は最悪だろう。


「軍人なら大柄なのが多いでしょうし、サイズ感は合ってる」


 サイズ感を確認した麗奈は満足げに頻りに頷く。


「ふふふ、上から岩でも乗せれば普通よりも早くぺきっと(・・・・)………ふふふ」


 その瞳は加虐心に満ち満ちている。


「あ、でも今の時代なら日本人は背丈が小さい筈だよね。なら、一応は子供サイズでも対応できる策は………」


 更には、問題点を見付け出し改善案まで考え始める。

徹底的に、他者を害する努力を惜しまないそれは、あまりにも惨い。


「うーん。良いのが思い付かないし適当に生きたまま埋葬すれば時間稼ぎにはなるよね」


 そして、解決策として遥かなる過去に実在した即神仏から発想を得た生き埋めを解決策の候補とする。


「それに、今の時代なら通信は専用の兵科を用意して周波数を利用しているからこの文明レベルで携帯できる通信機器として現実的な性能なら………」


 更にあまりの時間で逃走に関しての懸念点も考え出し、対策を練り始める始末。


「広大な山だけれど包囲には軍犬が投入されるかもだし、匂いが関知されないためには匂いを被せるべき?いや、水を利用すれば………」


 麗奈は振動による壁の向こうへの感知は水分の振動の反射と大気との反射の差異についての思考を始める。

 実はこの文明レベルにおいて使用されている振動による壁裏への透視という反則的な兵器の実質的な理論というのは、 水分がより多く振動の波を反射することから壁裏にいる存在を感知するというものであった。


「この方法なら熱関知も回避できるけど、問題は振動関知の性能次第で現代科学基準の性能なら発見されるかも知れないことだよね………」


―――さすがに現代までの技術力はないだろうけれど、 だからといってこの世界の技術を侮るのは愚策かな


「いや、あれは液体の振動の透過と反射速から割り出すから水を使えばそもそも意味がない筈」


―――水中に潜りさえすればその表面に限りなく近くない限り振動の反射率に差異は発生しないから、 水面からできるだけ離れて潜っていれば恐れる必要はないかな


「なら、これで良い筈。少なくとも、似非水鳥とヒメなら可能な作戦と逃走ルート」


―――もっとも現実ならあの娘は体型や重量の問題で泳ぐことはできないから水中を歩く羽目になり抵抗で録に移動できないだろうけど


「んー。これでよし」


 自身の策に対してとりあえずの納得を得た麗奈は、二人の準備の終わりを待つ間に周辺の地形の把握に努める。


「あとは、ロマンとヒメの仕込みを待つ………いや、どうせなら車体を改造して偽装と時間稼ぎを考えよう」


 そんなことを言いつつ、短くも濃厚な時間は過ぎ去っていく。


―――ああ、何となくだけれど愉しいなぁ~


 そんな能天気なひとりの少女の呟きを残して。

いかがでしたでしょうか!?


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