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Maskedfear ONLINE  少女は理不尽を望む《更新再開》  作者: わさびねぎ魔
セカイノカタチ
23/46

 出立の準備① まずは偽装 これ大事ね

 遅くなりましたが、更新です。

今回は街での活動に向けての準備です。

 許可を得て居住地を決めた私は、これから住む家の家主であるローマンと連れたって村の子供が集まるあの大部屋へとやって来ていた。


「おう!邪魔するぜぇ!」

「ちょっと、静かにしてくれる?起きちゃうわ」

「おお、悪い」

「それで、一緒に居る所を見ると話は出来たの?」

「あー、うん。それなんだけどさ」


 そして私は塁ちゃんに事の次第を話し始めた。

この村に居るのも悪くはないと思ったこと、

ロマンの家に居候することを了承して貰ったこと、

食い扶持は自分達で賄うこと。


「ふーん、良いんじゃない?」

「うん?いいの?」

「別にいいんじゃない?拠点は必要だと思うわよ?」

「へー。意外だね?私はてっきり今すぐ町に行く!

とか言い出すと思ってたけど。本当にいいの?」

「別にいってもいいのだけれど、どうせなら二人で

生き残りたいじゃない?貴方は生き残るでしょ」

「まぁね、やろうと思えば出来なくはないよ?」

「私は貴方と楽しむ為にゲームをしているのよ?

貴方にだけ生き残られたら面白くないからねぇ」


 なるほど、らしいといえばらしい理由。

私達は連れたってローマンの家へと歩を進めながら話し込む。

「ところで、私の名前決めたんだ」

「あら、そうなの?どんな名前かしらぁ?」

「ウォンドって名前にしたよ」

「あら、いい名前ね。どんな意味があるの?」

「いや、特に意味はないよ?適当に付けた」

「あらら、呆れた。貴方それでいいの?」

「良いんだよ、適当な方が愛着が出るタイプだから」

「そういうものかしら?」

「そういうものだよ。それに分かりやすいでしょ?」

「そうだけれど、ねぇ」


 おっと、まだ話の途中だった。


「話を戻すけど、ここに住む事になったんだけど、

食い扶持は自分達で持たなきゃいけないでしょ」

「そうねぇ、具体的にどこから食料を調達するの?」

「それなんだけどさ、諸々考えた結果やっぱり街

に下りるのは確実なんだよね。それで相談がね」

「何かしら?大抵のことは聞いてあげるわよぉ?」

「この村に残っててくれない?」

「それは出来ないわ、だって楽しくないもの」

「だよねー、そんな気がしてた。それならやって

貰わなきゃいけない事があるんだけど大丈夫?」

「何かしら?街に行けるならやってあげるわよぉ?」

「街にはいろいろな生物が闊歩してると思うんだ。

けどね、その中にはもともと飼われていた犬や、

猫もいるよね?だからそれらに感づかれない様

に偽装をしなきゃいけないんだけど、心配でさ」

「何か問題があるのかしら?運動は得意よぉ私?」


 これは街に出るなら必須のこと、塁ちゃんは嫌がるだろうけど言わなきゃ話が進まないし仕方ない。


「街中で体に貼り付けるタイプの偽装はあまり効果

がないんだけど、今回は匂いを偽装しようかな、

と思ってる。それで偽装方法なんだけど、土に

まみれたり草地に寝転がったりする方法なんだ」

「えぇ……、何故そんなことをするの?」

「野生動物は土の匂いになっているから同じ匂い

には鈍感なんだよね。だから偽装はなるべく、

 自然のものを使うんだけど、大丈夫かな?と」


 動物は自らの体臭に鈍感で、自然に生息する動物は自らと同じ匂いの野生動物に気づきにくい。

 なので、聴覚や視覚が発達する動物も多い。

それらを誤魔化すために保護色になるものもいるが人工物の中では虫などの小さなものはともかく人間大のものは保護色であると逆に目立ってしまうため今回は無しだ。


「例えばどんな事をするのかしら?」

「まずは泥を被ります」

「はい?ごめんなさい、よく聞こえなかったわ」

「そう、じゃあもう一度言うね?()()()()()()

「本当に?比喩的な意味でもなくかしら?」

「そうだね、物理的に泥を被るって意味だよ」

「……あー、色々と言いたいけれど、続けて?」

「次に蝿の集った落ち葉の上を転がります」

()()()()()落ち葉の上を転がる……」

「油と炭を混ぜたものを顔に塗って凹凸を消します」

「油を塗る……」

「枯れ草を編んで簑を作ります」

「ミノ?簑ね、それは分かるわ」

「繊維質な木の表皮から袋を作ります」

「そうね、あると便利よね」

「この間には風呂には入らず沐浴で身を清めます」

「まぁ、我慢出来ない事も無いわねぇ」

「最後にローマンの抜け毛からカッパを作ります」

「!?」

「あら、いいわねぇ!暖かそうだわぁ」チラッ


 これは必須だ。軽くて静かな天然素材が転がっているのだ、使わない手はない。


「いやいや、ちょっと待てよ」

「でも抜け毛だけじゃ足りなくないかしら?」

「大丈夫だよ、一枚一枚が大きいし多いからね」

「それもそうね。身体も大きいし大丈夫よね?」

「いや、無理だって。体毛を着られるとか、無理」

「大丈夫、時間はあるからね。それに……」

「時間があればどんどん抜けそうよね、貴方って」

「……」


 ひらりと舞う一枚の羽。

誰あろう、他ならぬローマンのものである。

見れば、家の中には優に百枚を越える羽根がある。


「ね?全然足りそうでしょ?」

「……だがよぉ」

「はいはーい、それじゃ集めちゃいましょ」

「何枚くらいあるかな?」

「うーん、二百はあると思うわよ?」

「それは重畳」

「おい、集めるなって気色の悪い」

「大丈夫よぉ、貴方もふもふたがら気にしなからぁ」

「いや、そういう問題じゃな」

「いいから、ロマンも手伝って」


 と、いうわけで。ロマンの羽毛を拾いながらも、

これからの予定を詰める私達なのであった。

 主人公は天然で言ってます。

実は、飲み水の確保には泥水を穴から流し込む事も検討している主人公でしたが、オカマの穴に舌はいれたくなかったので止めているという裏事情も。


 次回更新は明日です。


お楽しみいただけましたでしょうか? 


もしよろしければブックマークと感想、共有などなど、どうぞよろしくお願いします。



 追伸:御意見、御感想募集中!


バシバシコメント下さい!作者のモチベーションに、


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