The Heaven phase 10
いやー、お待たせしました。
久々に昔やってたゲーム起動したら、
そのゲームクラウドゲームでね?アプデ?みたいの
入ってたんですよね。
高画質化、オープンワールド化して引き継ぎも可。
やるしかないっ!というわけで更新遅れました。
ごめーんねっ☆ミ(・ωく)
木材の匂い、藁の香り。昔ながらの古風な民家の中に、私達はいた。
「コオッコオッコオッ、コッココッコ!」
「「「コオッコオッコオッ、コッココッコ!」」」
「コッケェコケコケ、コケッコケッ」
「コッココォ、コッココォ、ココッ、ココッ!」
「コォーーコォコォコォーコォーコッコッコッ!
鶏達の織り成す、広間に響く大合唱。
一際大きな赤茶毛の鶏が音頭を取り、他が歌う。白い羽と赤いトサカが混じり合い、まるで波のよう。
太くたくましい足とそこから伸びる鉤爪が、大地を蹴り跳ね上がりキレキレの足捌きを披露し、たるんだ首の皮を振り乱して舞い踊る。それを眼前にして私はというと…
「どうしてこうなった!」
…自問
「コォコォコォラコォコッコラコ」
そんな私の足元から、僅かな声がする。
「コォコッコォッコォッ?ココッ」
「ピョッピョッピョッ!ピヒャー~」
そこには小さなヒヨコと、それと親しげに話し、それだけに飽き足らず私にも話しかけているらしいヒヨコと鶏の境界位の鶏が、二匹のんびりと寛ぎ。遠くからは立派なトサカを持つ父親鶏と、穏やかに、あらあらウフフなんてしている母親鶏、そして明らかに年寄りですよと言わんばかりに杖をついている、痩せ細りの祖父鶏が見守っている。
「はぁ」
私はため息をついた。
...なぜこうなってしまったのか、全ては数十分前。私の横で木の芽茶の川魚の漬けなんぞかっ食らっている、このオカマによる犯行。
そう、すべての始まりはほんの三十分前。
ほわん~ほわん~ほわん~。
場面は戻り鶏に囲まれた時。
「コッコカラデテイケェ!」
「チカヅクナジンルイシュ!」
なにこれ。いや、ほんとなにこれ。
二足歩行する鶏?いや、鶏はもとが二足歩行。ならば、八頭身鶏人間?いや、人間なのか?
言動からして人間を嫌っていそうだし、人間ではなさそうか?だとすると、
「オイニンゲン!キイテイルノカ!?」
「ん?」
なんだ?会話している?いや、しかし…
「オマエキイテイナカッタノカ!?モウイチドイウゾ!ワタシタチノヒナヲカエセ!コレガサイゴノケイコクダ!ツギハナイ!」
…意味が通じている?鳴き声ではないのか?そんな疑念が私の胸中を駆け巡る…
「ねぇ」
「ナンダ!?ハヤクシロ!」
「貴方達ってさ、言葉わかるの?」
「ナンダト?バカニシテイルノカ?」
「キサマタチハナニカイミノアルコトヲシャベッタ ツモリカ?キサマタチコソコトバヲリカイシテイルノカ?ニンゲン!!」
「いやいや、違うよ。全くもってそれは不本意な解釈だ。私はただ、そう単純なことにね」…
…驚いた。驚愕の一言に尽きる。
「ナニ?キサマハバカカ?ドノヨウニシュウダンガ デキルカワカランノカ?イシヲガセズ、カイワヲセズニセイブツトヨベルトデモ?」
「そうなのかい?なるほどね、そうか君達は」
知的生命体、という奴なのかな?
「いやー、驚いた。本当に驚いたよ。貴方もそう思うでしょ?」
「本当にそうね!まさかのサプライズよ!」
「オマエタチナニヲイッテイル?ヒナヲドコヘトワタシハキイテイル!!!」
「ああうん、知らないよ?」
「トボケルナ!!キサマタチカラハワガハラカラ ノニオイガスル!!トクニソコノオトコダ!!」
…ほう?なるほど、なるほど、なるほどね。
そうかそうか、道理で…
「お前のせいじゃねぇか!!」
「!、ダッ!!」
「あっこら!逃げんな!!」
一気に駆け出すオカマ。あの人の波から逃げ仰せただけあって、その走りは速い。
―しかし
「ドコヘモイカセルモノカ!」
「ニガサンゾ!!」
―わぁわぁと騒ぐ鶏達に包囲されたこの状況だ。当然の事ながら逃げ仰せるはずはなく。
「フギュッ!プチゅピ!」
振り上げられた脚でアフロをみしっとやられ、バァン!と地面に叩きつけられる。踵の鉤爪が鼻の頭を捉え、豚鼻に。叩きつけられた拍子に口中を切り血を流す。鶏は強く、そしてオカマの受け身は下手だった。
見本のように上手い足技を受けて、オカマは汚い音をたてながら地に伏す。まさに、月とすっぽん。畜生、それもニワトリに負け転がる哀れなもと支配種族。そこには威厳の欠片もなく脚をピンと伸ばし、腕を体の横に持ってきた、まるでマグロのようなシルエットの人間が一つあるだけだった。虚しい。
そして―
「ピョッピョッピョッ!」
「コケッ!?コケコケ!!コッケ!コッケェ!?」
「コケッ!コッケケ!コッコッコッ!」
―何故か怒鳴られるオカマを叩きつけた鶏と、オカマの胸元から這い出てきたボロボロのヒヨコ。
遠くから眺めていたらしい一組の鶏が、雄鶏は怒られている鶏をボコボコにし、雌鳥はボロボロのヒヨコを心配するようなしぐさで抱き起こし、持ってきていた布を敷くと共にそこへ横たえると、ビン入りの水と小さなヒヨコ用の包帯を用いて手当てを始めていた。
そして私はというと…
「えぇ?」
…せっかくまともに成りかけていた頭が、再びフリーズを起こしていた。
再起動まで、あと五分。
鶏は知能が高く言葉を理解し、ニンゲンで言うと約6歳程度の知性を持つのだそうですよ。
つまり、鶏人間なら喋ってもおかしくないっ!
☆Q☆E☆D☆
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