The Heaven phase 9
2022/10/7/7:50 «改稿»(済)
はい、遅れましてどうも。
用事が明日には収まるので、その記念に更新。
次の投稿は三日後を予定してます。
今回はほのぼの回です。
それから暫く。川を下り初めて二時間ほどたった頃。相変わらず周囲に広がるのどかな田園風景は突如として終わりを迎えた。―――いやその言い方には語弊があるか。周囲の情景は頑として変わりない。私が驚いたのは、ただそこに珍妙な光景が広がっていたからだ。一軒家が建てられるほどの小さな畑。その近辺にニワトリがいた。
...訂正しよう。ただの鶏ではない。1Mと60CMほどある巨大なヒト型の《・・・・》ニワトリだった。
その鶏は細身で小さな羽毛を持っていた。たるんだ首の下の皮は健在で、風にたなびき。頭には、赤いトサカが輝いている。翼はなく、代わりに人間の腕のようなものがあり、そこにはびっしりと小さな羽毛が生え揃っていた。
小さなこけこけという鳴き声を発しながら、そいつらはおかしな行動をとっていた。何がおかしいかと言うとそいつらは棒の先に金属のついた道具を持っていたのだ。それは先が三つに分かれ横に刃が飛び出している。―――加えて言うならば鍬を持って土を耕していた。そいつらは大きな袋を持ってきたかと思うと、それを積み上げ始めた。
それだけでなく、 畑から少し離れた小屋から大きめの袋をまた一つ持ってきた。
その袋を鶏は、器用に手先を使って開けた。 その袋からは何か緑っぽくも黒っぽいものが覗いており、鶏はそれを畑に巻き始めた。 ここまで漂ってくるその独特の臭いからそれは動物の糞...つまりは堆肥だということがよくわかるだろう。袋から地面に堆肥を移して道具を使って混ぜ合わせていく鶏たち。ある程度土をいじることが終わると、懐から小さな種を取り出しそれを等間隔で撒き始める。それは即座に萌芽に成長しそれらを待ち終われば次に黒いビニールシートをかぶせ穴を開けていく。次にニワトリたちは隣の畑へと移動し、被せられているビニール袋を取っ払い中から苗を取り出そうとしている。そしてそのビニール袋を持ってこちら側に戻ってきた鶏が、ふと前を見ると私たちを見つけてしまったのだった。
対する私たちはと言うと、驚きすぎて硬直してしまいその風景をずっと眺めているだけだったのだ。特に隠れているわけでもない私達―――特に図体の大きなヒメハナバチ―――が近くで観察する余裕があったくらいなのだから、寧ろ見つかるのが遅すぎるくらいだ。お互いが不意を打たれてしまったと言えるだろう。
鶏は驚いたような表情のようなものを浮かべてこちらを見ると、 大きな声で鳴き始めた。
「ごけぇぇぇこぉぉぉぉぉお!!こっけぇーーー」
間延びしたどこか落ち着いたような声色から大きな声が発せられ、それはどこか人間の声質に似ていたと思う。私達はこの異常事態―――人間が鶏の声を真似たような声が目の前の怪物から発せられたこと―――にあろうことか再び硬直する。
そして鶏たちは手に手に農機具を持って、固まったままの私たちの方ににじり寄ってきた。そして拙いながらも確かな日本語で私たちにこう言った。
「コォコォカラデテイケェェ!」
「コォコォカラタチサヘェ!」
「ゴッゴッコッコケェェェェぇぇぇえ!!!」
……(前二つはともかく、最後なんて?)
あまりに現実離れしたその光景を見続け頭が少しおかしくなっていた私は、そんな感想を漏らしたのだった。
2022/10/7/7:50 «改稿»(済)
ね?
喋れる動物なんてケモナーには堪らないですよね。
まさに癒し、まさに娯楽。
皆さんも心の疲れが洗われる様に落ちたでしょう?
特に鶏好きにとってはたまらないですよね。
お楽しみいただけましたでしょうか?
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