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人生の永遠が変わった少年の物語
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じるものが、一人として滅びることなく、永遠の命を持つためである。」
〜ヨハネの福音書3章16節〜
※これはフィクションでもあり、ノンフィクションです。
序章
その少年は生きている意味が分からなかった。
何故自分という者が存在しているのか、とぼんやり思っていた。
少年は物事をそんなに深くかんがえる人物ではない。目立とうともしなければ変人でもない。それなりに友達もいて、家族もいて、特に変わったことも好まない、ごく普通の人間であった。
その彼は、ある日家出をした。
彼の人生を大きく変える、壮大な大冒険であることを知らずに。